リーグ連覇した2017年の1位は広陵の中村奨成でした。前年に同じ高卒キャッチャーの坂倉を獲っていましたが、キャッチャーとしてはキャッチングもブロッキングもスローイングも坂倉の方が上。ですから中村はサードで鍛えたいと思って獲った選手でした。華もあったし、性格的にもキャッチャーよりもサードの方が向いているところがありましたから。
甲子園で大活躍をして評価が一気に上がりましたが、甲子園に出ていなくても、あの打力を生かしてサードで鍛えたら面白い、将来30本打てる力があると思って見ていました。でも本人があまりサードをやる気がなかったのか、しばらくはキャッチャーで使われました。
去年は外野で出て、打つ方でもやっと少し成績を残しましたが、腰が開いて打っているのが気になります。ああいう腰が「逃げる」ような打ち方だと、長打を量産するのは難しいものです。
元スカウトとしては、今の中村の姿は不本意です。本当だったらサード中村、キャッチャー坂倉がクリーンナップに並んでないといけない。でも今は坂倉もキャッチャーをやっていないですし、なかなか思った通りにはいかないものですね。
高校生キャッチャーでは九州学院には村上宗隆(ヤクルト外れ1位/現・ホワイトソックス)がいました。遠くに飛ばす力があって確かに打つ方は素晴らしかった。ですがキャッチャーとしては厳しいと思って見ていました。「じゃあプロではどこを守らせるの?」という感じでしたから、カープは中村を外しても、外れで村上にはいっていなかったと思います。ヤクルトは直ぐにサードに転向させて小川淳司監督が我慢してよく使いました。これもスカウトと現場のファインプレーですね。
リーグ3連覇を達成した2018年は、田中の後釜になるショートが欲しかったこともあり、4球団競合の末に報徳学園の小園海斗を見事に引き当てることができました。
同じ高校生ショートには大阪桐蔭に根尾昂(中日1位)もいましたが、ショートの守備は断然小園の方が上だと見ていました。小園は根尾ほど肩は強くはないけれどグラブのハンドワークが良かったですから。打つ方でも小園の方がタイミングを外されても上手く対応できていました。根尾は当たれば小園よりも飛ぶけれどプロでは当てるのは難しいだろうなという、ちょっと衝突系の打ち方をしていましたね。
高校時代に2人とも見に行って、「向こう(根尾)はもう見にいかんでいいぞ。小園1本でいい」と担当にも話していました。
小園が獲れたときは「カープのショートは10年安泰!」と喜びました。今年でもう8年目ですか? ちょっと守備で横着しているところが見えなくもないですが、昨年は首位打者も獲りました。でもここからもっと伸びないといけないですね。
2位の九州共立大の島内颯太郎は「よく2位の最後まで残っていた」というピッチャーです。それくらい評価が高かったですし、実際1年目からずっと活躍してくれています。直前に西武が2位で浦和学院の渡邉勇太朗を指名していますが、このピッチャーも高く評価していました。ちょっと時間はかかるかなと思っていましたけどね。
3位で獲った智辯和歌山の林晃汰も3年目に一軍でホームランを10本打ちました。「小園と林で将来の中心選手が2人も獲れた!」とこの時は思いましたよ。次の年は20本くらい打つと期待していたんですけどね、そこからさっぱりです。林も中村と同じで打つときに腰が開くから打てない。小園もちょっと腰が開くようになっています。みんなああいう打ち方になっているのがちょっと気になります。
勝率5割ながら4位で終わった2019年は緒方監督最後の年ですね。この年の1位は明治大の森下暢仁でいっています。森下が3年のときから「来年は森下1位でいくぞ」と球団として早くから決まっていました。
森下はコントロールが良くてボールにキレがある。球持ちも良いし、大きなカーブが投げられる。ヤクルト、DeNAと競合すると覚悟していましたから、森下を単独で獲れたのは幸運でしたね。他の選手には悪いけれど、この年のドラフトは「森下が獲れたらおしまい!」というくらい、それくら欲しいピッチャーでした。
1年目に二桁勝って新人王をも獲って、このまま突き抜けるかなと思ったのですが、今のところは自己最多が10勝止まり。最近はちょっとボールの走りも悪くなっているように見えます。もっと勝てるピッチャーだと思うんですけどね。まだまだ頑張ってもらわないと困りますね。
高校生では大船渡の佐々木朗希(ロッテ1位/現・ドジャース)、星稜に奥川恭伸(ヤクルト1位)もいました。佐々木は下から唸りをあげて伸び上がってくるような凄いボールを投げていて、マウンドの姿には後光が差しているように見えました。でも指名はちょっと難しいんじゃないかとも思っていました。メジャー指向が強いというのと、まだ体もできていないし、強豪校で揉まれてきたわけでもないですから。身長はあるし素材は間違いがないですが、預かる現場も大変です。オーナーは佐々木を気に入っていましたけどね。
奥川はあのまま何をしなくても10年続けて二桁勝てるんじゃないかと思えるほど、高校生にしては完成度がありました。球の速さ、コントロールは申し分なしでマウンド度胸もある。高校生だけど即戦力に近い評価で、私個人としては「奥川もいいな」と思っていました。
興南の宮城大弥(オリックス外れ外れ1位)は、「高校生ではちょっとこれは打てんぞ」というボールを投げていた、私の好きなタイプのピッチャーでした。でも体のサイズがないのと、完成度がある分、直ぐに使えるだろうけれどその後の伸び代が果たしてどうか? という不安がありました。
中日が5位で菰野の岡林勇希を指名していますが、兄貴(飛翔/2017年育成1位)が広島に指名されたとき、入団発表の席に弟も来ていたんです。その時にスカウトが「兄貴よりさらに良いですよ」と言っていたことを覚えています。ですので、この年の野手の候補として名前は挙がっていました。でも体もそんなにないし、「どうしても!」という評価までにはなっていませんでした。
6位指名した丹宇の玉村昇悟がよく頑張っていますね。左特有のしなやかさがあって球持ちが良い。無名の公立校出身の下位指名ですが、2年目には出てきて一軍で4勝しました。担当の高山健一がずっと追いかけていて「甲子園に出ていたらこの順位では獲れなかったですよ」と言っていたことを覚えています。
同じ左腕では巨人が4位で前橋商の井上温大を指名していますが、こちらも大きなカーブを投げる良いピッチャーでした。でも高山が「玉村は6位で獲れます」と言うから、井上にはいきませんでした。でも井上も良いピッチャーになりましたね。
https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/2026062500004-spnavi?p=2
大谷&由伸がまさかの“選外” 強力すぎる球宴の先発5人衆…選手間投票で見えるリアルな声
https://full-count.jp/2026/07/05/post1985513/
監督推薦でいくでしょう。
もしそうじゃないなら、「アメリカ」も終わりです。
あと、岡本も選ばれるはずです。松井以上にやっていますから岡本はたいしたもんです。
岡本は落選か。まー打率は低いからなあ。休めば良いよ。https://news.yahoo.co.jp/articles/609071b813f275a06c8c0ba2b37f9a634e731c83
ゲレーロの代わりに岡本。
ムラカミサマも緊急出場。
岡本はビッグオークってニックネームらしい。大きな樫の木。樫の木モック。岡本ってすげーー足が太いんだ。鍛えてる。
ムラカミサマはNPBの頃は太ってたイメージだけど、今は痩せてて、脚が長い。シーズンオフはファッション業界からCM依頼が殺到しそうだ。いいよなあ。