石破茂首相、追い詰められ「何をするか分からない状況に」 衆院解散も? ジャーナリストが指摘
元日本テレビ政治部記者で政治ジャーナリストの青山和弘氏(57)が3日放送のカンテレ「旬感LIVEとれたてっ!」(月~金曜午後1時50分=関西地区)に出演。参院選の大敗を受け、辞任の圧力が強まる石破茂首相の今後の見通しについて言及した。
青山氏は、「3つのパターンがあるんですね。もう総裁選の前倒しに突き進んでいくか。それともさすがにこれ以上はまずいだろうっていうことで、石破さんが自発的に辞任する可能性。いま相当、説得工作が続いていますから、可能性はもちろんあるんですね。それか、この局面を打開するために、衆議院の解散に打って出るか。この可能性は実際、まったくないわけじゃない」と述べた。
「ただ、自民党の内部の紛争を抑止するために解散するって、いかにも大義がないんですよね。それは石破さんも分かっているんだけども、局面を打開するにはこれしかない可能性も出てくる」と語った。
自民党最高顧問の麻生太郎氏は、同日に横浜市内で開催した麻生派の研修会で、総裁選の前倒しを要求する意向を正式に表明した。
青山氏は、前倒し要求が「反石破の人たちの名前を出して、“反石破名簿”みたいなのができちゃう。自民党が分裂含みになっちゃう。しかもこの後の政権運営、なかなかうまくいかないだろうと。だったら、まずは『辞めてくれ』と。『こんなのみんなに出させる前に自分から辞めてくれ』という動きをしようとしている人たちは少なくない」と指摘。
さらに「それか総裁選ということは、石破さんのリコールですから。それになる前に衆議院を解散して、国民に意見を聞きたいというようなことも、いま念頭に実はある」と説明した。
解散については「脅しの側面もあると思います。脅しだからどうせやらないだろうというような見方もあるんですが、私の感じだと、単なる脅しで済まなくなる可能性もあるんじゃないかなというところで…。まだまだ現実味がないと思っている人もいるけど、分からないと。いま、石破さんも何するか、ちょっと分からない状況にまで追い詰められているところがある」と指摘していた。