最近の一連のアップデートによってMesoレリックの出具合が変化しているか調べてみました。結論から言うと、前回の結果と比べて、出率が81.967%(=100/122)まで下がっており、またレリックの内訳比率もS6が出やすい一方、F1とS2がレア枠扱いになるなど明らかに変化しています。今回の結果から、もしかしたら以前話題になった出率変動ギミックの正体がわかったかもしれません。詳細は以下の折りたたみに。
調査対象・検定方法:
調査対象は前回の内容を下地として活かせるIoです。調査期間は6/28-7/5。検定方法としてカイ二乗検定と残差分析を用います。カイ二乗検定での帰無仮説を「各品目の出率は等しい」に、対立仮説を「等しくない」に設定し、有意水準5%の片側検定を行います。残差分析では、単純な標準化残差を用いて、統計量が1.96以上(「出過ぎる」を示す)か―1.96以下(「レア枠」)の品目があるかを探します。各レリックに加えてハズレ枠であるendo 15の出具合についても調べます(後々重要なポイントに)。
公式情報によるとIo(ノーマル防衛)でのMeso M1の出率は9.09%。この数値が1/11=9.09%と一致することから、IoのAローテは現在10種類のMesoレリックとendo 15の計11種のアイテムで構成されており、各品目の入手確率は9.09%と考えられます(この頃はまだMeso M1の出率しか開示されていなかったため、このような推定をしてた)。
結果(表):
表が示すように、ここでのカイ二乗検定量の値が31.459なのに対して、自由度10かつ有意水準5%時のカイ二乗分布値は18.307であるため、検定量の方が大きいことがわかります。このため、今回得られた統計量は偶然得られたとは考えにくく、有意水準5%で帰無仮説を棄却します。このことから、この時期のIoでは全体的に見て各品目の出率が等しくない状態にあったと思われます。ちなみに帰無仮説が正しければ、このような統計量を得る確率は0.049%です。
具体的にはどの品目の出具合に偏りがあるかというと、S6の残差統計量が2.075であることから、異常に出やすいことが伺えます。逆にF1とS2の統計量がそれぞれ-2.730、-2.429となっているため、レア枠であることがわかります。前回の結果(S2が非常に出やすいく、S4がレア枠)を踏まえると、品目の内訳比率が明らかに変化していることがわかります。
なによりも注目すべきはendo 15の残差統計量です。3.276とかなり高い値を取っており、統計的に有り得ないくらい入手しやすいことが伺えます。この異様に高い数値によって、相対的にレリックの出率が81.967%と非常に低くなりました。言い換えると、前回に比べてハズレ枠の比率が異様なくらい上昇したために、レリック全体の出率が影響されたことになります。
前回の出率は一般ボーイさんの調査分も合わせて(ハズレ枠を込みで計算すると)93.382%(=127/136)、標準偏差は2.132%、95%信頼区間が89.119%~97.646%になります。前回の信頼区間の下限値を考えても、今回の出率はあまりにも不自然です。
内訳変動ギミックの可能性:
上記の結果から、内訳比率が変動するような何らかのギミックが存在すると考えられます。このギミックの重要な点は、単純に特定のレリックが入手しやすい・しづらいというだけでなく、レリック全体の平均出率にまで影響を及ぼしえることです。
つまり、この比率の変化がハズレ枠(非レリックアイテム)に作用した場合、相対的に自分たちプレイヤー側の目には「レリックの出率自体が変化している」ように写ってきたのではないかと思われます。そう考えると、出率変動ギミックの正体は、実はこの内訳比率変動によるものなのかもしれません。
余談:
色々と書きましたが、前回同様、内容や検定方法などが間違っている可能性はあります。特にギミックに関するところは他の方の意見をいただければ大変助かります。毎度板汚しで失礼しました。
(9月10日追記:検定方法や結果などをカイ二乗検定・残差分析のものに書き換え)
統計詳しくないからわからんけどGoogle Spreadsheetとか使って協力して標本数増やせば精度上がりそう
同じく詳しくは知んけど9%のクジに母数100そこらじゃ試行回数が圧倒的に足らんのでは。ミッション報酬内訳は全部について公式が公開してるんだけど陰謀論的な趣旨の話かね?
endoは2σどころか3σの外側にいますね。おかしいですね。
一応二項分布でも計算してみましたが、正規分布とほとんどおなじですね。(リンク)
9.09%のクジで122回中22回当たりがでる事象は正規分布だと
ほぼ0%0.04%(間違え修正)、二項分布だと0.08%です。まあ普通はあり得ないですね。自分はアップデート後、お供のMiterの調子が悪かったのであまりIOには行けてないのですが、endoについては4/44で9.1%くらいです。トップはS6とN4が同率で15.9%、低い方はO1で0%です。もうちょっとデータを積んでみます。
色々なご意見ありがとうございます。
(17日追記:長ったらしいので折りたたみに。あといくつか文章修正)
標本数・試行回数の少なさについてはご指摘の通りで、いつも悩まされています。教えていただいたフォーラムページは知りませんでした。今後の参考にさせていただきますね。ちなみに自分も統計に関しては元々ど素人で、独学でやっているだけです。ですので間違いを見つけたらドンドンご指摘ください。
陰謀論的な話というよりも、昔このコメント欄で話題になった内容が頭に残っていて、それとはまったく別のレア枠云々の話題について調べてみたら、「あれ、この二つって内訳比率のギミックひとつで説明できるんじゃないか?」てな具合になったので、みなさんに相談してみた次第です。
加えて、標本数の低さの自覚はあっても、一般ボーイさんがご指摘するように、公式情報が正しければn=122の時点で今回のような歪なサンプルを入手する確率は0.5%以下(99%信頼区間の下側棄却域に出てしまう確率)でしたので、無視することも難しかったと理解してもらえると助かります。
一応いつこの比率変動のギミックが働くのかは見当がついてます。が、証明する難しさを考えると、こんなギミック存在しないでほしいと願う自分もいたりします。