1945年、坊ノ岬にて大戦艦大和とともに沖縄に向かっているところを米軍の機動部隊に捕捉された戦艦ガバアナは、戦闘で中破しながらも大和を囮にするという卑劣な行為と、持ち前の速力によって辛くも戦線をすり抜けた。しかし、沖縄に差し迫ろうとしたとき、米潜水艦アルバコア率いる潜水遊撃艦隊の奇襲を受け、浸水。さらに、それによって速力が低下したことにより、米戦艦ノースカロライナを筆頭とした艦隊に追いつかれ、攻撃を受けた。直撃弾をいくつも受け、退くことができないと判断した艦長は、徹底攻勢の意志を伝えると反撃を開始し、駆逐艦一隻、軽巡洋艦一隻を撃沈、重巡洋艦一隻、戦艦一隻を中破せしめた。その単艦での大奮闘は、圧倒的数的有利に油断していた米艦隊をして、「死ぬ寸前まで痛めつけてきた。」と言わしめた。その最期は、ほぼ全ての武装が弾切れ、破壊されたことにより、エンジントラブルで航行不能となっていたノースカロライナに特攻を仕掛けるも、度重なる損傷で航行不能になり、あと10m足らずで接触するところで停止した。上部構造物も廃墟同然でまるでゾンビのような形相のガバアナの最後の抵抗とばかりに唯一稼働していた第一砲塔の一門から砲弾が放たれようとしたその時、密かに追尾してきたアルバコアからの雷撃を至近距離で受け、弾薬庫が誘爆したことによって遂に大海に没した。誘爆したとき、ガバアナからは断末魔のような絶叫が轟いたという。ガバアナの壮絶な死の瞬間は戦艦ノースカロライナの乗組員にスケッチされ、彼女のイキ様をつづった本の裏表紙になった。(ノンケ)
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