名前なし
2025/09/05 (金) 16:41:40
e3a9b@0a896
米戦艦がWW1前後のやつからアイオワに至るまで副砲に全くと言っていいほど6インチ前後のやつがないのは何故でしょうか?どの船も副砲としては5インチかそれ以下しか積んでない気がして
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51口径の古い方も38口径の新しい方もその時代の副砲としてかなり優れていたからじゃないかな?51口径の方はオマハ級6インチをBB-49サウスダコタとCC-1レキシントン級巡洋戦艦に乗せる予定が有ったのをキャンセルしている位。(ただしオマハの6インチは重く暴発事故を起こしている)38口径は言わずと知れた対空能力の高さと重要な対駆逐艦水雷艇性能に優れているし
まずアメリカ戦艦の歴代副砲は4~6inchです。最初期は工業能力の限界で砲弾の薬莢を4inchまでしか製造できなかった為4inchを採用してました。その後、6inchまで砲弾を作れるようになると6inchに換装します(前弩級時代)。
しかし駆逐艦が現れた頃に環境が変わりました。当時の6inch砲の役目は、その速射性を用いて敵戦艦・巡洋艦を滅多打ちにすることです。当時の大口径砲は精度・装填速度ともに劣悪だったため、副砲が主要火力になってました。時代が進み主砲の問題点が解決し、交戦距離が副砲の射程外になる頃から副砲の仕事は「魚雷を持つ小型艇の処理」に代わります。その際、火力はあるけど速射性は微妙(人力の限界が6inch)な6inchより、火力と速射性のバランスが取れた5inchが多く採用されるようになっていきました(WW1時代)。
その後、副砲は航空機の発展と教訓(珊瑚沖、真珠湾)で両用砲としての役目を任せられます。そうなると速射性と照準を素早く合わせる機動性が必要となります。よって引き続きバランスの良い5inchが採用され続ける結果になりました(WW2以降)。
ちなみにWW2前から駆逐艦の大型化と魚雷の射程増加により6inch副砲の搭載が検討されましたが、やっぱり重くて占有スペースが広いという理由で却下されました。
「そこそこの威力で速射できる5インチで十分」ってことで以後ずっと採用され続けたんですね…二方ありがとうございます