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ガラテア作業所 / 132

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katka_yg 2026/04/16 (木) 01:20:51 修正

ゴート教義の変質

物語のほうにもどると、まず単純にはわからないことは、ドールナイトが語る「宇宙誕生」について、なぜゴート機構が前回までの天界のようなことをしているのか。

文章の端々のニュアンスでは、

「今は、ゴート機構が宇宙誕生を管理している」

今は、というと、ゴート機構じたいも以前とは体質が違ってそんなことを始めた、と言っているのかもしれない。そもそも「宇宙誕生」がなんなのか『ガラテア』作中ではまるでわからないのだが、神秘的な教義のために個人の生き方を犠牲にして顧みないというゴートの方針だけが読者はわかればいい。

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    天界でもゴート機構でも、そこの顔の出ない権力者は腹立つので反抗・反逆して構わない、少年だジュブナイルだ、という。でも今回はそれにおとなしく従う道を選んで終わる。わたしはその話でも好き。

    意味はわからないなりに。宇宙の誕生とか新生ってこの連作で続けて何回めだ。

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    katka_yg 2026/04/16 (木) 01:41:59 修正 >> 132

    アマンダ王国とアマンディーヌ伝説

    あと、もとから妙だと思っていたのはガラテアの名前かな。フルネームはガラテア・アマンダというのだけど、「アマンダ王国」って変な名前じゃないか…

    それはまた誰も気にしないでいいのかもしれないが、『スターダンス』から続けてくるとアマンダはアマンディーヌの名前を連想する。ここがタナティアだとは思わないけど、作中にウェスタは出てくる。

    アマンダという女性名の女王に由来する代々の女王国なのかもしれないし、この世界ではアマンダが女性名ともかぎらないけど、ガラテアの義弟で男の子のカウボーイにはどうも王位継承権はなかったみたい。……

    天界戦争よりも後のいつか・どこかで、その国の起源伝説の中ではスターダンス神話のアマンディーヌに由来するような物語があったとして、アマンダ王国はその起源からするときっと魔王星寄りだ。

    魔王星側でできた文明や国が、時間を経て腐っていて、そこから脱走した王女がゴート機構に合流したが、この世界・この時代のゴートは実質的に天界の機関だった。

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    katka_yg 2026/04/16 (木) 01:49:03 修正 >> 134

    オクタビアンやスペシャリストが作品ごとに一々どこに与しているのか、いつも一貫してなくて、言っていることはいつも前回と違うくらいのが面白いね。ここでなら、Acheron Archivesで「前回とまた話は違うが」のように一言案内されておけば、毎回混雑していてもそれでわからないということはなかった。

    全部は一貫してひとつの時系列、のように合理化すべきではない。ファン思考はそれを好むが。時の流れは一本とはかぎらず、また過去から未来へ一方向に語られるともかぎらない。

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    katka_yg 2026/04/16 (木) 02:19:39 修正 >> 132

    黒歴史の時代

    ガラテアとカウボーイは「宇宙とはなんですか」――と、宇宙ということばを知らない、聞いたことがない。ここが地球で、地球は太陽を巡っていて、というイメージをもたない平面の大地に生きている時代の人々なんだなという印象がまずするけど、アマンダ国の人々はたぶん、それよりももっと狭い空間に住んでいる。

    山ひとつ越えた向こうは隣の国で、ひとつの国の領地やひとつの町が泡のように点在しているだけで、人々の住む生活単位を超えて広大な空間、世界が在るというイメージを持っていない。「神が世界を創った」のような神話もないんだろう。旅に出て初めて発見するのが『限りない世界』。

    こういうのってファンタジーはどんなきっかけから語り出されてもいいけど、限りなき旅路はここはそのまま引いてあるし、その文脈では、黒歴史の時代の人ですね、という。わたしは今の富野通読が『リーンの翼』が終わったら∀の続き再開するつもりだから、このあとはそちらで続けよう。