第2回ゼミお疲れ様でした。私は卒業論文の題材としてシェイクスピアの『ヴェニスの商人』を選びました。この作品には、単なる喜劇という枠を超えて、宗教、差別、契約、そして人間の本質といった多くの普遍的なテーマが含まれており、現代に生きる私たちにも問いかける力を持っていると感じたからです。
特に、ユダヤ人のシャイロックという登場人物を通じて描かれる「他者」との関係や社会的マイノリティの問題は、時代や国を問わず、今日に至るまで深い示唆を与えてくれます。また、契約という冷徹な制度のもとで人間性が試される場面も多く、文学作品としての深さと社会的意義を両立させている点に強く惹かれました。
この作品を通じて、文学がどのようにして社会的課題や倫理的ジレンマに切り込むかを考察し、自分なりの視点で再解釈していくことに大きな意味があると感じています。卒論ではそうしたテーマを深掘りしつつ、作品の持つ多層的なメッセージを丁寧に読み解いていきたいと考えています。
元々自分が好きな作品だったので取り組むのがとても楽しみです。
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