あと、コモン界の馬には角が生えていることは必ず言及される。この角が何かの役に立ったことはないと思う。それを見ると地上人は世界の違いを再認識させられ、身の内に慄く。
ユニコーンが出てくるファンタジーではユニコーンはよく角を武器(凶器)にして戦う。実在のユニコーンの生態はわからない、その決まりはないが、野生のシカやサイがするほどのことをユニコーンが躊躇わなくてもいいだろう。
現実の歴史では軍馬に装甲(鎧兜)を施されたこともあった。時代・地域によるが、わたしはフルアーマー化された馬の絵図をみると「勇ましい」よりも、微かにかわいそうな気持ちがする。
このまえ『The Birthgrave』の作中、主人公の女性が馴らした悍馬は面甲に角も装備し、戦闘では彼女のロングナイフとともに馬も共闘して噛みつく、蹄で蹴る、踏み潰すに加えてこの角で突いて斬り裂くと大暴れしたが、その馬は狂暴さのあまりすぐに戦死してしまった。
(馬の角まで熱心に理由付けすると、それを使って馬も戦わなければならない劇中の道具になるし、かわいそうにもそのせいで早く死んでしまう、という空想のお話づくりのことだ)
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