上の話ならドレイクと較べたほうが妥当じゃないのかな。わたしは意外にドレイクを思い出さない傾向があるらしい。
たまたま、騎士の領地の話で、ドレイクの場合ガロウ・ランとの戦争では騎士の戦功に報いる封土を得ることがないので、それが騎士の時代の終わりと次の覇権主義の台頭を推し進めたという論旨で書かれたが、クワウンゾゥの機械信奉はこの世界で「新時代の思想」のようには言われていないだろう。
それはむしろカロッダのほうで、フローランドという新秩序を宣布してカロッダ全土をまとめたというほうがドレイクの思想にも近い、はず。クワウンゾゥの動機とする機械力によるコングリヨンのフローランド化は倒錯、グラン王やグラン王の息子から見ればむしろ時代遅れの妄想、狂気と見えた。これらは作中に書いてあるが、読み返しでは幾らか意識的に追い直してもいい。
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