富野由悠季作品では「人類抹殺の方法」がやはり大きなテーマ。それはここまでも見た。
今の興味は、リアリズムで世界を描き出しておいて、それを物語の中に忽然と消し去ること。『世界は核戦争で吹き飛んだ』と言っても、その大崩壊のシーンを映像に描いたとしても、依然としてその世界の歴史から消えるわけではない。
マジックという用語は富野発言中にもあるのをわたしは知らなくて先日、意外な気はしたが、わたしが知らなかっただけだ。
『――遠い昔の物語。』として、遠い昔の時間流に流し去ってしまう。『ディアナ様、また明日』なら、そんな明日に続くいつかの夜にこの世界を置き忘れる。
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