かとかの記憶

富野由悠季 周回 / 64

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「でも……そうなら、人の存在そのものを否定しなければならないんだから……それは、自然という存在にとっても、無残なことですよ」
 ウッソは、ひどく寒々とした気持ちになって、そういっていた。

この気持ちでよかった。ウッソの気持ちがわかる程度には、わたしはわたしでよかった。

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