人間とモビルスーツを誤認
ジオン戦争のとき、宇宙要塞を守備するモビルスーツが埠頭から遠くを見やると、宇宙空間を白いガンダムが疾走してくるのが目視できた。ガンダムはぐんぐん迫ってきて、あわやという頃になったので、要塞のモビルスーツが皆集まって来、未完成のジオングまでも準備して、もはや白兵戦は避けられず、かくなる上は見事に立ち向かって死のうと話し合っているところに、間近にガンダムが漂ってくるのを見れば、それは地球連邦軍の白いノーマルスーツで、宇宙服の中身はミイラ化した死体であった。
宇宙空間で人間とモビルスーツを誤認する例はこの頃多かった。ガンダムへの恐怖のあまり、要塞の数十人のモビルスーツが同時にガンダムを妄想した戦場心理はありうることだ。要塞が陥落するまでの数十日は毎日がこんな有り様だった。
(宇宙世紀〇〇八〇年代)
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戦争当時のガンダム恐怖、アムロ伝説については、『ハイ・ストリーマー』にも
などがある。