katka_yg
katka
2025/09/10 (水) 12:08:21
三人のリックドム
三人のリックドムが宇宙を走っていた。チームは突撃兵の古参で「三連の黒星」の異名をもち、ルウム以来たびたびの合戦場に臨みながら生き残り黒星を重ねることで知られていた。卓越したドム使いとして、敵のみか味方のジオンにも恐れられた。
三人のドムが通りかかると、水平線に地球軍の船が遊弋しているのを見つけた。スフィンクスめいた複雑な船体構造が奇怪な、白い船だった。高い艦橋を誇示するようにそびやかし、両翼を宇宙にへんぽんと靡かせる様子が小癪だったので、ドムのかしらは「あれをやるぞ」と即決した。
ミノフスキー干渉の水面下に頭まで沈め、ドム達は息を潜めて近寄った。二〇キロ……一五キロ。まだ気づかれてはいまい。盗人のようにほくそ笑み、かしらは肩にジャイアント大砲を担ぎ、構える。一二キロ……一〇キロ。大砲には一撃で巡洋艦を撃沈する核爆弾が入っている。照準をぴたりと合わせたそのとき、木馬のサーチがぱっと灯り、宇宙を薙ぐように左右に照らした。光の中にたたずんで、甲板上の人影が見えた。白いモビルスーツは無関心に咳払いをしたようだった。先陣を受け持つドムが(オルテガだ)狂乱して対空砲火の中に突入した。第二のドムは(マッシュだ)愚かにも反転して逃げ出そうとした。かしらのドムは素早く決心を固め、太陽に向かって飛び降りていた。今も落下し続けている。
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