かとかの記憶

十王子物語

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十王子物語(ダシャクマーラチャリタ) (ダンディン, 7世紀頃 田中於菟弥・指田清剛訳)について。

katka_yg
作成: 2025/06/07 (土) 20:55:38
最終更新: 2025/06/07 (土) 21:09:31
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katka_yg 2025/06/07 (土) 21:02:58 修正

十王子物語再読。直接には前回『屍鬼二十五話』から伝奇物語集のつづき。田中於菟弥先生については前回、カーリダーサ

ここは主に、停滞しがちな読書の進捗を今どこと書き込むために使う。再読から何事かの新発見や、書くべき所感を求めなければならないと思えばそれが壁になるくらいだから、意識して何も書かなくてよい。トピックを立ててあれば将来にメモを探すか、引用するときにしやすい。編成上の理由による。

訳注は、手こずるなら読み飛ばすかもしれない。これも引き続き同じ。

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katka_yg 2025/06/07 (土) 23:06:38 修正

「第一章 王子の出生」まで。
さっそく、瞬時にして人物の名前と関係が晦冥に陥ったが、章末の表を脇に控えておいて読もう。

作品の時代が多少違っても、東洋文庫のインド古典シリーズの「訳注」に記されている語釈は毎回、大体内容はくり返している(――なんとか鳥、何々樹、儀式の名etc)のだけど、そのつど忘れているようだから世話ない。花や鳥の画像くらいネット検索して出てくるのではないか?

それと、この章の最後にある『窃盗術、賭博などの詐術に至るまで――』とある件については、田中先生の「盗賊指南書」の文があるのでこのあと読もう。今夜はここまで。

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katka_yg 2025/06/11 (水) 21:50:02 修正

「第三章 ソーマダッタ物語」まで。数日空くとすぐに前回を忘れる。再開しても前回とさほど脈絡なく、唐突に始まってとりとめない事件がくり返し語られるのだが、……これはいつの時代の作なのか一瞬、混乱するような。

ぶらぶらやって来たところで悩んでいる人民に行き会い、そこに剛勇自慢の敵が思い上がって攻め寄せてくるのを難なく蹴散らし、めでたし、そしてまた旅は続くのだけど、……騎士道物語と違うのは「困窮したバラモンを見たら施与すべし」というモラルか。
最近読んでいたので『マビノギオン』を連想していたが、マビノギオンは単純とはいえず技巧に走り切った物語も多かった。これも、滔々と語り繋ぐ語り口(話芸)に特化したものではあろうから、「とりとめない」という感想は合ってて、かつ当たらない。とはいえ次回にはまた話を忘れていそうだ。