アスタリスのキャラクターは、神秘的ではあっても無感情系というわけではなく、感情はあっても極度に自閉していて他者に対して無関心に振る舞う。多くの場合、他人がそこに居ることにすら気づいていないとか。時代によっては「疾患、障害」のように描かれるだろうし、この作中でも身近な側仕えからも変人だと思われているし、いったん王女の身分を失ってしまえば世の人々は彼女をしばらく手元に遇して「痴呆だ」と思う。
ラルドナーとの関係では、彼女の自閉的なパーソナリティよりは、その"pleasureless"なことを言うといいと思う。ラルドナーもまたべつの意味でpleasurelessで、型としては皮肉や自暴自棄となって振る舞う。同じく寡黙でも、言葉を口にするときはラルドナーの皮肉の代わりにアスタリスは箴言のよう。まず何で共感するのか、と。またアスタリスにはテレパシー的な素地が全く説明なく、彼と会った場面も「地震」などいう、すごく独創的でないラブシーンだったりするがリー作品にあまりそれは問題でない。平たい地球のドゥニゼル辺りのヒロインの性格には似ているかもしれない。
人並み外れた美貌と、作品世界に場違いなほど真紅の髪。気品と、その自閉的な性格から、かえって自分の痛みを省みず何事も受け入れる従順さに不思議な魅力がある。
リー作品のヒロイン中では、「スリム」や「スレンダー」をとくに肉体的な魅力として書かれることはよくあるが、アスタリスには奴隷商目線から "――such a face, such limbs, and breasts..."と、珍しく彼女のバストに評点がついている。
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