katka_yg
katka
2025/07/03 (木) 00:08:45
ヴィスの神聖王の横死により、権力の座は智謀の宰相アムノー公の手に渡るかと見えていた。次代の王となるべき王子は異教の巫女アシュネエに妊まれ、王妃ヴァル・マラは狂乱する。いまや摂政位を掌中にしながら、アムノーの心をかすめる奇妙な厭世は彼を蛇女神アナキアとの邂逅に導く。謀略が崩れ去った時、宮殿は一睡の夢と燃えて、地位を追われるアムノーの戦車は押し寄せる暴徒の中に突入した――飛び散る血飛沫!群衆の叫喚!そしてよみがえる蛇女神の幻影!
……のように、わりと頭の悪い異世界が始まるのだけど、タイトルのThe Storm Lordをもしも訳すならなんと言おうか、まだ思いつかない。率直に「嵐の王」でもよさそうだが、べつに天候を司る意味はなくて、竜を紋章にする神聖王位のタイトル(称号)。「天覇皇帝」みたいに、壮大な帝都とか王朝文化というほど絢爛華麗でもなくて、The Birthgraveと同じ程度に野蛮で未開な世界の国家だ。ヴィスは惑星の名でもあって、この星の全土を統べる神与の王権と唱えているが、それほど威勢があるような気はせず、辺境の民などは聖王の権威をそれほど理解していない気配で、兵に脅されて消極的にもてなしていたようだった。
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上のアオリは今ぶっつけで書いたが、ブクログのレビューには今度そのまま使っていいな。文体はこんなではないけど、それほど間違ってもいないよ。