かとかの記憶

神林長平 周回 / 62

62

 人間はよせ集まって、それで大きな一匹の生き物なのだろう。減りはじめたら弱くなるにちがいない。たぶん、一定の人口以下になったら、急速に減り出してみんな死んでしまうにちがいない。
(『酸性雨』)

前回、『今宵、銀河を杯にして』の文庫版あとがきにも、作中の「生命場理論」について『科学というよりはファンタシィに近いものです』としながらその考えに愛着を語っていた。神林作品の初期の頃に点々と登場するのは承知しているが後にどう展開していったか、順序で追ってはいない。

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