かとかの記憶

ブレンパワード / 30

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二十二章。

 ネリー・ブレンが勇という生体をとりこんでいたからだろうし、クインシィ・イッサーの赤いグランチャーもまた、勇以上の生体を内包し、かつ姉弟(あねおとうと)という関係も無縁ではないと考えたい。
 ヒメ・ブレンのチャクラにはじきとばされたふたりのアンチボディは、雲海の中で抱き合い、その形のまま――つまりはアンチボディの力の集合体――として帰るべきところへ帰った。ユキオ、アカリ、クマゾーたちが待つノヴィス・ノアへ、である。
 クインシィ・イッサーたる依衣子は、この地球上で唯一の敵であるノヴィス・ノアに救助される結果になった。

ここで急に、気を取り直したように富野文らしい富野文が始まる。ここの、突然に著者から「~と思いたい」と持ちかけられる感じは前回、小説Vガンダム序文を挙げた。

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     ピラミッド型のブリッジをもつことと、孤児院にまでなってしまったノヴィス・ノアの存在が、勇と依衣子の帰還を誘導したかも知れないという推測はなりたつのだが、

    どうしたらそんな推測が「なりたつ」んだ……。