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『リーンの翼』の小説を読んでいる間は、迫水のここまでの物語はそれほど勇壮なヒロイックになっておらず、どっちかというと奇っ怪で幻妖世界を漂流しているところ。おもにフェラリオの印象。海軍のような軍楽的な気分ではない。
特攻について長く思いを耽っているときにも、やはり傷心の気分、ペシミスティックな響きだろうと思う。それを強くすると「マッチョのための音楽」とも去年には表現していた。ちょうど溝口・菅野からの連想になるなら、「人狼」。
ただ、それとも今ひとつそぐわないようで、太平洋戦争を考えているときは「映像の世紀」(加古隆)みたいな気分だ。それはむしろ、完全版の後半、3巻の印象はそれだと思う。加古隆は、わたしには耳に痛いくらいやはり感傷的な作品が多くて、「責められている気がする」とも前に書いた。ギルト感情がある。アニメばかり聴いているわけではないけど、劇音楽の蒐集と興味は以前に多少あったのでついでに思い出す。
樋口康雄は今聴かない。ガンダムXと火の鳥2772は今度聴く。