同文でも叙述の順序を変える。時制も違う。それで新旧で「作家の文体が変わった」ようには全然掴めない。字数を圧縮して早回しするに加えて、二三の新たなエピソードを挿んでいるのだが、わたしはいきなり、富野由悠季が二人いるのか! のような驚嘆してしまった。
ふつう、こうした再編をするにも、事件を一つ二つ省略するとか、章を省略するとかで、全面的に文章を書き替えてするか? 印象としてはちょうど、富野アニメの劇場版編集の手口のようで、先日まで『地球光・月光蝶』にかかっていたので二周して腑に落ちるような感覚だった。
大事な追加エピソードは、迫水の父のプロフィールと家族について、文金高島田の人形のこと、かな。始めからびっくりしてしまったけど、1章の間に慣れてはきた。6巻までの対読はこれだと時間かかりそうだな。今ここまでにしよう。
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わたしは、これもたまたま先日まで、神林長平の『戦闘妖精・雪風』の新旧読みをしていて、それは何周もしていることで端々の違いを気にして旧版を読んでいたのだけど、それくらいの異同だと思っていた。驚いたな、『リーンの翼』は当たり前に読んでいるつもりでこんなことを知らなかった。