富野監督が古代史について話すときに普段どういう本や学者を参考にしているかは、本人がたびたび喋っておられると思うが、わたしはこうして新旧で較べ、目を近づけて読むのは結構面白い。
わたしがその古代史専門のつもりではなくて、もしも二十年あまりの間にも著者の歴史観が変わっていたりしたらそこに文章の出入りがあると思うんだ。ここでは「ドーナツ現象」の語とカエサルの省略以外ほぼない。
文化、文明とは言っているけど「文化圏」という言葉は言っていない。たまたまここで使っていないだけで、ガンダム小説にもエッセイにもよく出てくるようだ。
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で、この崩壊現象の起こるときがバイストン・ウェルにおいても「英雄の時代」となる、というのがここの本旨、だった。
読者として、こういう真面目に読んでいて「オタク的」とかは言われたくはないね。わたしはべつに歴オタではないが、ヘレニズムの時代等には最近よそで興味があった。