『銀の……』の神楽歌から想起をはじめた迫水の感慨は、装備は乏しいながらも二百人の荒くれが行進する誇らしさの中で熟成するものがあって、
〝精神主義とはこの隊列のように、全体に横溢する気のことだ。人を逆上させることが、精神の涵養ではない〟
精神主義を否定したのではなく、精神主義はどうあるべきだったかを把握し直す。その違いは作中で大事だ。
なお、完全版の後の巻で「民族主義」についての考察も出てくると思う。それはこの時点の迫水の考えられる範囲をまた超えている。
〝かくや!〟
今はこう、だ。
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