ガロウ・ラン以下
「31 ファイアー」(旧)
「20 火の水の砦」(新)
捕虜を拷問して殺してしまったり、拷問しても口を割らせられない拷問者は無能者、――だから拷問するにも自ずから限界があることを異世界の「倫理観」といい、過酷なことが書かれるが完全版では、
それでも自白しないでいられるのは、ガロウ・ラン以下なのだ
というコモン人の意識になって一層鞭を振るわせる。「この野郎! ガロウ・ラン以下のっ!」と、頭の中にその語が巡っているということだろうか。
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ここのアンマとのやり合いは旧版のクロスから完全版ではミグニに交替している。
わたしは完全版を読んでから以後は完全版しか読み返していないと思うが、およそ迫水隊のメンバーの名前は時間が経つとクロス・レットしか憶えていなかった。読み返しているとたしかにクロスの台詞は多いが旧版のそれは完全版では別人に分配されているように見え、その印象は入り混じっているのかもしれない。