コモン界の黒歴史
開戦前、リンレイとビナーの身内談合の中、彼らの目からのアマルガン評。リンレイの旧側近の長老格のビナーは、アマルガンを発見した人物だが、その際には、フェラリオの力を借りてでも国盗りをたくらむというアマルガンの発想を買ったのだといい、
アマルガンがフェラリオの力を借りて国盗りを企む男と知った時から、アマルガンを押し出して、キェの国を再興することを目論んだのである。(旧)
旧版ではこれだけだが、完全版ではそのアマルガンの「発想」について、
ガダバが急進してきたのも、ガロウ・ランと結託したのではないかという噂があれば、フェラリオとの合力も考えられないではないのだが、それはコモン界の歴史でも、黒歴史として封印されていることであって、いやしくもコモン人が考えるようなことではなかった。
その禁忌にさわろうとしたアマルガンをビナーは、革新的だと感じたのである。(新)
禁忌に触れること(タブー破り)、黒歴史と言う。黒歴史と聞いてはさすがに読者も驚くが、2010年頃に富野文ではもはやガンダムシリーズと無関係にその語が使われる。しかも、今現在に至っても、文中で黒歴史の語を(スラング的にでなく)使いこなせるのは富野由悠季その人以外にないだろうと思う。
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