かとかの記憶

リーンの翼 / 346

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katka_yg 2025/12/07 (日) 15:18:29 修正 >> 345

わが恋は火中の車 かた輪ぐるまよ
  ただに怨を載せて燃えける

完全版では「火中(ほなか)」「(おん)」にルビが書き足されている。「うらみ」ではないのか。歌に対する迫水の感慨は新旧で異なる。

〝そういう恋もあった……そういう肉の関係もあった……なによりも、自分は、それを理解するだけでなく体験できた……これは、(たっと)い……〟(旧)

〝そういう恋もあったろう……そういう肉の関係もあったろうが……なによりも、自分は、怨みごとはなかった……それは嬉しいことだ……!〟(新)

旧版の「体験できた」についてはこれまでの「ロマンチシズム」等を引いて、迫水は地上で体験できなかった青春をバイストン・ウェルにきて始めて得られたことと、また小説執筆当時(80年代)の、1950年代や60年代生まれの戦後世代にとって自分らは「体験」から切り離されている、何もない、という一般的な風潮も思わせるだろう。

それはいいとして、2010年の解では「それを悪しきものにしなかった、よかった」という総論にして穏やかなものだ。当たり障りのないくらい。そのどちらを採るかには、今後まだ論じたいことがあってもいいだろう。

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    katka_yg 2025/12/07 (日) 15:25:33 修正 >> 346

    歌の真意なら、やるせない怨みを込めてでも激情に生きたい、生きるべきこと、じゃないのか? それはまだくり返していい。