「チョンタルの血の歌」が完全版では省略。その変更に伴って、それに続く、
地上こそ魂の試練の場としてのバイストン・ウェルの一部か?
は完全版ではここでは語られない。それはきっと後篇に保留されることになるだろう。迫水の故郷を見届けたリンレイが消え、喪失感が迫水を生身の意識にもう一度引き戻し、生々しい怨み・怒りを吐き出させる。浄化された魂になりかけたところで『我に返った』みたいでもある。
あゝ君の胸にのみこそ/けふよりは住むべかりけれ
歌の詞はリンレイのなかに戻ること、迫水はリンレイのなかに戻らなければならないと教えているのかもしれないが、それを裏切って迫水は再度の飛翔を欲望する。リーンの翼は、その迫水の欲に答える。
そうでなければ、リーンの翼が存在する意味などはないからだ。
として、完全版2巻と、旧版全6巻まで終わり。新旧対読はここまでとし、完全版はこのまま3巻へ続き。
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