「70 地上」(旧)
「44 地上」(新)
〝間に合ったのだ……!〟
前後の脈絡はなく、迫水のわずかな意思はそう納得するや、特攻精神を激発させていた。(新)
すでに笑いを挟むような余地のないクライマックスなのに妙にユーモラスに感じるのはやむない。根っから爆弾野郎だったよな、愛すべき。旧版のここは、すでに原爆が二度使われた事実を迫水は知らないおかげで「間に合った」と安心できたのだと書く。それは悲しい。
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「70 地上」(旧)
「44 地上」(新)
〝間に合ったのだ……!〟
前後の脈絡はなく、迫水のわずかな意思はそう納得するや、特攻精神を激発させていた。(新)
すでに笑いを挟むような余地のないクライマックスなのに妙にユーモラスに感じるのはやむない。根っから爆弾野郎だったよな、愛すべき。旧版のここは、すでに原爆が二度使われた事実を迫水は知らないおかげで「間に合った」と安心できたのだと書く。それは悲しい。
「チョンタルの血の歌」が完全版では省略。その変更に伴って、それに続く、
は完全版ではここでは語られない。それはきっと後篇に保留されることになるだろう。迫水の故郷を見届けたリンレイが消え、喪失感が迫水を生身の意識にもう一度引き戻し、生々しい怨み・怒りを吐き出させる。浄化された魂になりかけたところで『我に返った』みたいでもある。
歌の詞はリンレイのなかに戻ること、迫水はリンレイのなかに戻らなければならないと教えているのかもしれないが、それを裏切って迫水は再度の飛翔を欲望する。リーンの翼は、その迫水の欲に答える。
として、完全版2巻と、旧版全6巻まで終わり。新旧対読はここまでとし、完全版はこのまま3巻へ続き。