Chapter 2まで。
この2章末の畳み掛ける文章は、著者リーの得意技で、章末か小説のクライマックスでいつも使う必殺技と言っていた。「Still. even when-」から始まって一連のくり返しの続き、「even then」と切り返すまでに、文章が特徴的なリズムを刻み出して、韻文的な雰囲気に変わるのもこの効果だろう。日本語の翻訳では必ずしも原文の音律は読み取れないが、文の意味上からも、歌うようにくり返していく書き方はいくらかは見て取れるだろうか。
先日は「逆説」について書いていたときに少しこの連想があったけど、また思い出したときにピックアップしておこう。総当たりで読むのでなければ、全てから機械的に検索して探し出すのは難しいところ。
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