かとかの記憶

タニス・リー 通読 / 25

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katkaさんの感想・レビュー
katkaさんのTanithLee『The Winter Players (English Edition) [電子書籍]』についてのレビュー:1975年。邦訳は『...
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    katka_yg (@ygasea.bsky.social)
    世界はサベイジ。辺境・最果ての岬の神殿から宝物を盗んで逃げる冒険者を異教の巫女が追ってくる。――すごく古典的な猟奇ファンタジーのシチュエーションなのに、始まった物語は、何かが不思議だ。逃亡者に復讐の狙いをさだめる彼女がハンター、捕食者の残忍な興奮で血を昂らせつつあるとき、なんかその文章表現はべつの意味ですでに微笑ましい。日本読者としては、タニス・リーのことはタニス姉貴とかタニスネキと呼んでつねづね崇めてはいるが大仰に構えた訳文が読みたいわけでは、今とくにない。
    Bluesky Social

    ずっと彼のことを考えてる。3時間か4時間しか寝ない。彼には気づかれていないと思っていたら、彼の方はとっくに察してる。相手は侮れないと思いつつ、どこかで侮っていたとわかってまた見直す……。の、ようなところな。なんの初期症状なんだ。会った瞬間に未知の未来をサイキックに予知したのかもしれないが、それ自体べつの言葉で一言でいえんか。

    主人公オアイーヴを全面的に後押ししたくなる、というのはやはりジュブナイルには好ましいことだ。そこが心が壊れてると、『オアイーヴにもグレイにも共感しないがわたしはどうも、わたし自身ナイワスのような役だと思っている…』のような読み方になってしまう。