かとかの記憶

夢記 / 1

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両親がかわるがわる話しかけてくる。怒声ではないがその声音と、説きかけてくる内容はひどく細部克明で、目覚めていては普段思い出せないほどだ。目覚めた瞬間に、自分の身体の不安がよみがえり胸に刺すようだった。夢の鮮明さが薄れる一方、眠る前までその不安に暗澹と苛まれていたのを思い出す。

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    睡眠中にみる夢を日々、書き留めることを怠って時間が経つ、間があくと、あっという間に一年くらいはすぎる。ここは、半公開の場を利用して作業再開してみる。他人に読まれても支障ない、書ける範囲で書くのでよい。SNSなんかでするのは絶対に煩わしいのと、字数不足。

    先程の夢は短いが、ひどく印象鮮明で心に痛む。「心に責め続けて自由になれないのだ」との不安は、夢を忘れても日中の行動も規制していく。これは動物の行動形成の仕組みでもある。また、その夢をなぜ見るのか反芻しつつ語り直すことで「夢の意味」を語り変えることもできることを知っている。夢から覚めた時点では悪夢でも、その「意味」は未決定だ。これはいかなる動物にもない人間の能力で、人間でも誰にでもできるわけではない。