かとかの記憶

作歌作業所 / 87

91 コメント
views
87

舞いおれば蝶舞いおればおれんじの緋色の花の花のうてなに/香月董花 - 短歌投稿サイトUtakata
香月董花の短歌:舞いおれば蝶舞いおればおれんじの緋色の花の花のうてなに
Utakatanka

シュメール文学で知られるS・N・クレーマーの『聖婚』を読んでいる。今、神話や宗教史の話ではなく――『脚韻などは知らないが素朴に二回くり返し、三回目にもう一度念を押す古歌スタイル』は、べつに現代に真似たいわけではないが頭の中に何日も残るものだ。

アカタテハがオレンジ色の花の上に降りようとしている。吸蜜しているようにも見えない数瞬でまた立って、ひらひらくり返すのを先程、道で見ていた。ほとんど意味はない。「三回パン」みたいな印象を残していた。

通報 ...