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なかった。

 広報担当者は現在でも、“既読無視”を続けている。

 溝口氏が代表を務める会社にも質問状を送ったところ、以下の回答があった。

《当該人物と弊社代表・溝口は、大人数での会食等の場において数回同席したことがあるのみであり、個人的に親しい関係にはございません。また、いわゆる「ゾンビたばこ」の購入、所持、使用、譲渡といった違法行為に関与した事実は一切ございません。本件について、これ以上コメントする立場にはございません。》

 羽月氏が逮捕されたのち、広島は球団に所属する全選手に聞き取り調査をしたと公表している。このときは、全選手に対して注意喚起をおこない、ゾンビたばこを使用した選手へ自己申告を呼びかけたが、誰も名乗り出なかったという。さらに、羽月氏が公判で「周囲に同じように吸っているカープの選手がいた」と証言したことから、鈴木清明球団本部長が、全選手を対象とした再調査に乗り出したと公表している。しかし、その結果はいまだ明らかにされていない。

 だが、鈴木氏は各紙の取材に、こう語っているのだ。

「(再調査結果は)捜査機関ではないので公表しないかもしれない。できることはします」

 球団のこうした対応について、プロサッカークラブの運営経験などがあり、スポーツマネジメントに詳しい松平浩一弁護士はこう語る。

「社会的立場のある野球選手が違法薬物を使用したという、羽月氏の逮捕はかなりセンセーショナルな事件だった。球団としては組織全体のリスク管理の観点から、供給ルートの実態や、ほかに関与した選手がいないかを含めて徹底的に調査すべき立場です。羽月氏の逮捕後の聞き取り調査は妥当だったと思いますが、2度めの調査をすると言った以上は、プロ野球球団という一般企業以上に公共性の高い組織として、その結果をしっかりとファンに説明する必要があると思います。

 それに、今回新しい証言などが出てきたにもかかわらず、回答しようとしない球団の対応は、危機管理としては極めて不適切で、杜撰としか言いようがなく、責任感が欠如していると思います」

 球界を震撼させた“薬物事件”。SNSでは、いまだに“疑惑の声”が飛び交っているが、カープファンを安心させるためにも、球団は“身の潔白”を正々堂々と公表すべきではないか。

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