カオスドラマX

LAST RESORT #5 【 Vs.第0護衛兵 】 / 38

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―――――――選べなかった
――――――――手を汚すか、心情に従うか。選べるのは二択、けれど私はどちらも選べなかった

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半年ぶりに丸太に腰掛けて前を向いた
ゆらゆら、ゆらゆらはためく火のカーテンの向こう
おかあさんは向かい側の丸太に腰掛けて、膝に肘を乗せ長い白い髪を垂らし腰掛けていた
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ロナ「おかあさん、私選べないよ」
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それが私の"選んだ"本音
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叱られると思った、がっかりされると思った、きっと追い出されると思った
でもやっぱり、私は怖かった
ガスマスクの大人が"お父さん" "お母さん"を撃ったあの夜
ガスマスクの大人が真っ赤に染まって、おかあさんと出会ったあの夜
私は今でもあの日の全てが恐ろしい
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おかあさん「 君は選んだ その全てを肯定する 」

ロナ「え?」
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けれど返ってきた答えは不思議なほど"何もなかった"
怒りも、失望も、そしてそれ以外の一切でさえも、何もなかった
おかあさんは顔を上げ、灰色に赤の十字架が刻まれた瞳を真っ直ぐ向け初めて"対話"をした

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