『LAST RESORT』 #5(第5話)の個別戦闘スレ
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―――――― ズ ッ ガ ァ ア ア ア ァ ァ ン ッ ! ! ! (弾丸の如き速度で放たれたヘザーの突撃がレギュレロイドの胸部、そのコアへと勢いよく激突。その衝撃の余波が空間に迸るが――――)
.
.

ティネル「――――――――― ギ チ … … ッ゛… … ギ リ゛ ィ゛ ィ゛ … ッ゛ … … ! ! ! (コアの内側、そこで自身のブレードを交差した状態でヘザーの刃を正面から受け止めていた)……なるほど…ッ……この私自らを狙ってきたこと、そしてここまで到達した事には褒めてやろう……だが…ッ…!!( ズ ン ッ ! )(コアのフィールド内で右足を踏み出し、拮抗状態のヘザーを押し出す)」
ティネル「―――― こ の 程 度 で 屠 れ る と 思 う な ッ ! ! ! ( ザ ッ゛ ギ ィ゛ ィ゛ イ゛ イ゛ ン゛ ッ゛ ! ! ! )(ついにブレードを完全に振り抜き、ヘザーをコアから追い出すと―――――)」
レギュレロイド「 ズ ッ ガ ア ァ ア ン ッ ! ! ! (宙へと追い出されたヘザーへ追撃を仕掛けるかのごとく、鉄巨神の手に握られたブレードの頭(かしら)が品まーのように振り下ろされ、ヘザーを垂直に地面へと叩き落としたのだった)」
ティネル【レギュレロイド】「 ハ ァ ァ ァ ァ ー … ッ … … ! (ヘザーの一撃を振り切った反動が両腕に残っているのか、微かに痙攣している。しかし、一組織の長を務めるだけの技量と才能を兼ね備えるこの女性はそんなことなど意に介さず、己が正義のために身を奮い立たせる―――)―――貴様等がいくら束ねたところで、この正義を崩せるものかッ!!( ズ ガ ガガ ガ ア ァ ァ ア ア ッ ! ! ! )(大地を抉るような下段斬りが鉄巨神より下され、ヨハネとすみれの矮小な攻撃を瞬く間に無に帰し、彼女たちをその衝撃で呑み込んだ)」
オーランド「(『此処で!!"どちらか"で仕留めるわよ!』)―――――――ッ!(歯を食いしばりヘザーへのカバー周るという選択肢を噛み砕く。目標、ティネルへ一直線に飛び……)―――――0.3秒ズラせ刹那ッ!!(空中から飛びかかりながらの前足蹴りで腕を封じる → 散弾銃を突きつけゼロ距離での射殺 このコンボを決めようとするが……)」
ヴァランドロア刹那「 うヴァッッシャァ"ァ"ァ"ーーーーーッッ!!!!! (再生力の品切れ。殆ど半壊した肉体のまま、オーランドの指示通り瞬間的"時間差"を開け、急降下し遠心力と加速を乗せ、命を賭した斧による回転切りをティネルの喉へ向け振り下ろすが――――――――)
マンハッタンカフェ「(すべてを砕き、覆いつくすのがティネルの刃なら圧倒的スピードで駆けぬく彼女は影)葬行摩波・双身……(ざわざわと長髪の間からもうひとつのマンハッタンカフェの顔が現れ、背中にもまた腕や胴体が生える)クァアア!(早く走るごとに呪力で空間をも削っていく。光すら飲み込む虚空が開いていく中で行動範囲を狭めていき、背中に映えたもう一対の自分が獣のような雄たけびを上げて右手の濡れそぼった深淵の大剣による斬撃波を飛ばす)
ヘザー「―――――クソが……甘かったか……ッ!!!」
(ティネルのブレードによって弾き飛ばされ、ガジェットと諸共に宙を舞う。衝撃で微かに揺らぐ意識の中、追撃を行う面々、次に……振り上げられた鉄巨人のブレードが目に入り)
ヘザー「(……防ぎ切れるか………?いや、防ぐんだ。私の『執行四脚』なら……それに、攻撃は此処の皆がやってくれている)この―――ッ―――――――グ…ッ……———!!」
(弾かれた四脚を再び防御態勢へと立て直し、鉄巨神の直撃を四脚で防ぐ。身体に刃が直撃する事こそ阻止したものの、当然の様に衝撃の一切を殺す事など出来ず……)
ゴ ッ゛ ッ゛ シ ャ ア ァ ァ ン ! !
(響き渡る轟音と衝撃と共に、地面へと叩き付けられる)
平安名すみれ、ヨハネ「っ!!!(ティネルの斬撃波による攻撃に吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる)」
ヨハネ「くっ…!(折れた蛇腹剣を投げ、ソードを取り出す)」
平安名すみれ「さすが、総団長と言ったところね…!(ちぎれた触手を引っ込める)」
ティネル「 何 ―――― ッ゛ ! ! ? (ヘザーを落としたその直後、下からのオーランド、上からのヴァランドロア刹那による両サイドからの攻撃に対応が間に合わず―――)―――― ぎ ィ ッ … … ! ! ( ガ ッ ギ ィ イ ィ ン ッ ! ! ! )(レギュレロイドとのリンクを一時的に絶ち、コア内部で二対のブレードを縦横無尽に振り抜くことで間髪入れない洗練された斬撃で二人を迎え撃つ)」
.
ティネル【レギュレロイド】「……その意気や良し…「敵」にするには惜しいほどになッ!!( グ ゥ ォ ン ッ … ―――― ド グ ゥ ォ ン ッ ! ! )(レギュレロイドとの再リンクにより、鉄巨神の目が赤く発光。それと同時にティネル本人によって攻撃を弾かれ、僅かに宙に留まった両者へブレードを握ったままの拳が振り抜かれ、二人同時に地面へ叩き落とすように殴り抜いたのだった)」
ティネル【レギュレロイド】「 ッ゛ … … ! ! ! ( ギ ギ ギ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! )(マンハッタンカフェの放つ鋭い斬撃波が巨大な両足を抉るように切り裂き、鉄巨神が退きはじめた。だが――――)―――― これしきで、我が軍靴は止まらんぞ!!( ズ オ オ オ ォ ォ ォ ォ オ オ ッ ! ! ! ) (切り裂かれた巨足を振りかぶり、マンハッタンカフェを蹴り飛ばそうと隕石の如き勢いで迫りゆく)」
.

ティネル【レギュレロイド】「……「敵」にしては見事な連携と抵抗力… だが、もはやここまでだ。これ以上の被害を出す前に、ここですべてを断罪する――――ッ!!(鉄巨神に握られたブレードが更なる輝きを帯び始める。高密度のエネルギーが剣身に注ぎ込まれているのだろう。ただでさえ難攻不落な彼女の「刃」が、更に強固にして脅威になっていくのを感じた―――――)」
ヘザー「――――――――…………ガッ………フッ……………ああ、生きてる……スペオトス・ベナティカスの、フェスは……」
(鉄巨神の一撃で地面へと叩き付けられた結果……衝撃でクレーター状に陥没した、地面の中心。薄れる意識の中で、鉄巨神に迎撃される団員達が目に入る。)
(身体の彼方此方が潰れた、傷だらけの身体。全身からの出血は夥しく、自慢の四脚はひしゃげ、左足の義足は完全に砕けている。動かない右足も膝が逆方向へと折れ曲がっている中で、そっと腰のポーチに手を伸ばし)
ヘザー「違う……げいげき…………されている………呆けてる場合じゃあ、ない………しっかり、しろ…」
(ロリポップ状の軍用鎮痛剤をポーチから取り出し、乱雑に口の中に放り込み)
ヘザー「……足が吹っ飛んだ時だってあったのに、へばっている訳には行かないわ……良し、頭が冴えて来た。あいつらを死なせない為に……立たないと…」
(血塗れの顔で、ひしゃげた四脚に目を向け――――)
意識が朦朧とする中で、厳格な彼女は自らを律するようにそれでも立ち上がる。
そんな彼女が自らの命の支えとなるガジェット『執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》』に視線を落とした時、
ついにその「覚悟」を決める時が来たと悟った――――――
.
.
― ヘザーの回想 ―
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ティネル「我々「レギュレイター」はこれより、反復現象《オーバーラップ》の根絶の延長として、その元凶である「ゼレオロス帝国」の討伐作戦へと移行する!本部への要請は私自らが行うが、遅くても 2日後には突入を決行する! 総員、早急に戦闘態勢準備に取り掛かれ! 解 散 ッ ! ! 」
ラタリア「………(深刻化する事態により重くなった空気によりぎこちなく立ち上がるが…)――――― 「ヘザー」、ちょっと…(ここで、彼女を手招いて会議室と隣接している小部屋へ誘導する) 」
ヘザー「……これまで以上に、帰還の保証が出来ない任務になりそうね……その辺りも考慮して……隊を組む必要が……ん…?(深刻な表情で、起立の代わりに一礼。車椅子に座り直そうとした所で呼び止められ)……分かりました、今向かいます…ヨールダン、悪いけどお願いね(腕力で無理矢理椅子から飛び、自らの車椅子に着地。ヨールダンに軽く手ぶりした後、ラタリアの誘導に従って移動する) 」
.
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* * * * *
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ラタリア「(自身とヘザー以外誰もいない小部屋へと誘い、彼女へと振り返る)………渡しておきたいものがあるら。(そう告げると、ヘザーへ小型円盤デバイスをそっと差し出した)」
ラタリア「……それこそが、『 UpG.《アップグレード》 Ver.Ⅱ 』。さっきの会議中では「完成の見込みはまだない」と濁したけど、本当は既に"完成"していたんら。「内通者」が潜んでいる中で、うっかり口を滑らせてしまえば「これ」さえもゼレオロスに利用されてしまう……らから、団長陣の中で最も信頼と実績のある君にだけ託したいんら。」
ラタリア「…「UpG. Ver.Ⅱ」は以前のVer.Ⅰとは異なり、既存ガジェットに装着する外付式拡張機能としての役目を持ち、"ブースト"の限界点を越えた火力を引き出せるものになっているんら。合体変形機構によってあまりにも規格外の大きさと破壊力を有しているから、平時はそのデバイスに格納しているんら。発動の際はデバイスを起動すれば、あとは自動的に君のガジェットと合体する。」
ラタリア「度重なるシミュレーションの結果、ゼレオロイドやそれに匹敵する…いや、それ以上の脅威性を誇る起動兵器すらも凌駕する破壊力は獲得している。Ver.Ⅱの強さは保証するら。ただし……ヘザーの場合、ガジェットと使用者が癒着しているタイプだと、それ相応の負荷がかかってしまうら。正直なところ、命の保証はあまり約束できない……らけろ君のことら。是が非でも成し遂げたいことに直面したのなら……この力は、必ず君の役に立つ。」
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ラタリア「 私も君を信じて、これを託す 」
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* * * * *
軍用の鎮痛剤……強力な麻薬にも等しいそれが染み込んだ、ロリポップ状の薬剤を、もう一本口に咥える。
連続しての摂取は禁忌とされているその行為を、敢えて行う。痛みを取り除く為の本来の用法では無く、無理矢理に昂揚感を沸き立たせ、意識をより鮮明にするために。
血と泥に塗れた姿で、ひしゃげた四脚で、クレーターの中心で立つ。
左脚は義足すらも砕け、残った右脚は以前の負傷で完全に麻痺し、おまけに完全に折れて曲がっている。%%
それ故に、科学者として、尊敬する人物が基礎を作り上げ、信頼出来るメカニックと共に維持し、戦い続けてきた鉄の四脚型ガジェット、『執行四脚《フォーレグ・イグゼクター》』。
その四脚を足の代わりとして"立ち上がった"姿で、左脚の義足の接合部に隠したポーチから、ラタリアに託された"それ"を取り出す。
ヘザー「………ラタリア博士、私も………貴方を信じていますよ。科学者として、人間として。」
ヘザー「現状の『執行四脚』でさえ、手足の様に動かせるまで時間が掛かった。味方の援護下で、並んで戦って、大出力の新型を乗りこなせるかは不安が残った。それに、遊撃隊《アサルト》やイーティス・センシオンと交戦する前に、嗅ぎ付けられたくは無かった。」
ヘザー「いや、これも……言い訳ね……貴方が命の保証が出来ないというのなら、きっと、そうなんでしょう。情けなくも、私は躊躇っていたんでしょう。この世に未練が山ほど残っているし。けれど」
腰部に巻き付く様に装着された『執行四脚』の基部。丁度身体の正面、臍の部分のメンテナンス用ホルダーを開く。
ヘザー「……目の前のあの『敵』に対処するには、これの力が絶対に要る。――私には団員を守り、任務を果たす責任がある。それを果たす為には、使う以外の選択肢はもう残されていない。そして、もう一つ……」
開いたホルダーに、叩き付ける様に小型円盤デバイスを差し込み、ホルダーを閉じる。
ヘザー「恥ずかしげも無く敵に寝返り、レギュレイターを……私の兵団を滅茶苦茶にしてくれた挙句、大仰に説教を垂れながらこの私を踏み付け、傷付け、汚し、見下しやがるあの女を蹴飛ばしてやらないと……気が収まらないでしょうが!!」
鎮痛剤の過剰摂取で感情のボルテージが一気に上がり、怒りの滲んだ破壊的な笑みを浮かべながら叫ぶ。
それに呼応する様に、ひしゃげていた四脚のそれぞれから文字通り"火を噴き"、『 UpG.《アップグレード》 Ver.Ⅱ 』に依って空間に現出した外付デバイスと合体。鳴り響く金属音と共に変型を始める。
轟音と共に、瞬く間に四脚の一本一本が元の倍以上の全長・直径にまで巨大化し、先端は三本爪のアームへと変形。原型を残しながらも、更に強靭・巨大化した姿へと変わり、本体であるヘザーを抱え上げる様に伸びた所で、ヘザーは再び、叫ぶ。
ヘザー「ロックンロール!!第二ラウンドだ!付き合え、ティネル・カルロウ!!」
-
BGM Change:-Crawl- GUILTY GEAR STRIVE ORIGINAL SOUND TRACK VOL.1
https://www.youtube.com/watch?v=U1X5mF1sLRU
ティネル【レギュレロイド】「――――――!!(変形した…否、あの形状は…"進化"…とでもいうべきか…ッ……!)(ヘザーのガジェットの変化を目の当たりにしたことで思わず驚嘆を示す)………フ……何故だろうな… 貴様等は「敵」だというのに……何処か親近感めいたものを感じ始めてきた……だが、戦いに私情は挟まない。それが私のポリシーだ。来るなら斬り落としてやる…――――まとめてくるがいいッ!!!」
ヘザー「精々この一瞬だけ、余裕ぶった面を晒しているがいいわ、ティネル!!その高潔を気取った仮面をォ!この私が……叩き割ってやる!!」
(巨大化した四本の脚全てが猛烈に地面を殴り付け、その勢いで鉄巨神の方向へと、砕けた地面の破片と轟音と共に弾丸の如き速さで"跳ぶ")
ヘザー「―――っはっ……ははぁ!!流石は第二の強化、まるで出力が違う!!今の執行四脚ならァ!!」
(激しい出血による過剰なアドレナリンの放出、更には鎮痛剤の副作用で極度の興奮状態にある中で、気付かぬ内に鼻や目元から血を垂らし、浮かれた様に笑いながら叫ぶ。しかし、その目とガジェットはティネルを正確に捉えており……)
ヘザー「魔力なら有り余ってる!!好きに喰らって、暴れろォ!!!」
(四脚がヘザーから魔力を吸い上げ、それを燃料にして紫色の"炎"を帯びる。同時に突進の勢いを乗せ、鉄巨神の脚の付け根を潰そうと、四本のうち二本を薙ぐ様に振り回す!)
ティネル【レギュレロイド】「―――――――!(疾い…ッ……!)(先程とはまるで異をなすその速度に、あろうことか唖然として反応が遅れてしまう) ッ ッ ッ ッ ッ ッ ゥ ウ … … ! ! ? ( メ ギ ャ ア ア ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! )(そして、思わぬ事態が発生する。今の今まで何者の攻撃も一切受け付けなかったレギュレロイドが激しく振動し、次の瞬間には右脚の付け根から残骸が大きく飛散。痛烈な痛手を受け、鉄巨神の直立が大きく崩れた)」
ティネル【レギュレロイド】「(ここまでの飛躍を得たか…侮りがたいものだ…ッ…!!)ぐゥ……ッ……!!(鉄巨神とのリンクはいまだ健在。コア内部で腰を低くすることで鉄巨神の崩れかける態勢、その反動を和らげようと試みる。だが、付け根からは未だに軋むような音を立てて――それこそ人間でいうところの骨が砕けるようなもの――少しずつ崩落の兆しを見せていた)」
ヘザー「はぁっははぁ!!この私と!!『執行四脚』の『 UpG. Ver.Ⅱ 』ならァ!!その大層なブリキ人形も形無しの様ね!!」
ヘザー「(足を潰した!直立する人型の形をしている以上、足を一本失えば自重を支えられずに斃れてい……っ!) ガッ……ハ……ッ!?」
(高笑いと共に崩れ始める鉄巨神を視界に収め、追撃を加えようと構え直す。)
(しかし、その瞬間……負傷による物か、『 UpG. Ver.Ⅱ 』の反動か。或いは、その両方か)
(口から塊と見紛う程の大量の濁った血を吐き出し、全身が硬直する)
ヘザー「ぐっ、ぶっ……ははっ、驚かせてくれますね、ラタリア博士…!あんな言い方をするのだから、さぞや酷い負荷を受けるのだと身構えていましたが……この程度とは…!」
(明らかに致命的な量の吐血。しかし、平然とした表情で両手を『執行四脚』の根本へと添え)
ヘザー「……待ってなさい、この人形を潰した後は……その身体だ……!!」
(四脚の内の二本がバーナーの様に魔力の炎を噴出させ、空中で更に推進力を得る。その勢いを乗せ、残りの二本を鉄巨神の腰部目掛けて再び横薙ぎに振り回し、更に対敵の身体を破壊しに掛かる)
ヨハネ「…………この攻撃ではあの総団長は砕けない‥ならば、せめて………(ヘザーの様子を見て)」
平安名すみれ「……団長に迫り来る攻撃を、全て迎撃する!(触手を構え)
ティネル【レギュレロイド】「 ッ゛ ウ゛ ! ! ? (―――― メ ッ ギ ャ ア ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! )(腰部に刻まれた深く鋭い一閃の痕。鮮血のように残骸が噴き出し、夜空の中へ盛大に飛散した。コア内部では甚大なダメージ被害に伴う警音が姦しく鳴り響いていた)」
ティネル【レギュレロイド】「これほどの火力を残していたとは…侮っていたわけではないが、いよいよ私も追い詰められたものだ…ッ…!だが…ッ、ここで屈する程、軟な正義ではないッ!!!( キ ュ オ ン ッ ―――― ズ ガ ン 、 ズ ガ ン 、 ズ ガ ン ズ ガ ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! ! )(レギュレロイド背面に備わった二対のリング型ブースター。それが青白く発光したと思えば蝶羽を彷彿とさせる鮮やかな閃光群となって全方位へと拡散。滑らかな軌道を描きながら、ヘザーを筆頭に対峙するレギュレイターたちへと豪雨の如く閃光が襲来する)」
ヘザー「お前達は!援護と保身に、"削り"に徹しろ!! こいつは私が最前列で!!正面から!!殴り倒してやる!!!」
(鉄巨神への攻撃に成功したことを確認してから、後方の隊員達へと振り返って叫ぶ。その後、再びティネルへと向き直り、その姿を見据え)
ヘザー「――――恥知らずにも寝返り、私の兵団に手を上げやがったその口で!!白々しく正義、正義と!!」
ガッ……―――グ ワ ッ ッ !!!
(四脚のうち一本の鉄脚が、鉄巨神の外装を握り潰す勢いで掴み……掴んだ場所を支店に、勢い良くヘザーの身体を持ち上げて放し、背面のブースター目掛けて跳躍。一気に二対のブースターの間まで移動し……)
ヘザー「挙句に余所見をしやがって!!この私だけを!!見ていろ!!恥知らずがァ!!!」
(二本の鉄脚を振り上げる。それぞれの鉄脚が正面からヘザーの盾となりつつ閃光弾の雨を受け、抉られ、傷付きながらも……動作に一切の支障は無く、リング型ブースターへと鉄槌の様な振り下ろしが放たれる!)
ティネル【レギュレロイド】「(――― ズ ッ ガ ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! ) ギッ゛……!!? (ヘザーの接近戦により鉄巨人の背面へと回られ、弐対のブースターのうち一つが破壊され、その衝撃によって巨体がぐらりと傾倒。コア内部でも両脚に力を加えて耐え凌ぐ。真価を発揮したヘザーの単身突撃により、レギュレロイドの装甲破損率は大きく上昇し、このままでは完全破壊されることも時間の問題であった―――)」
ティネル【レギュレロイド】「(この「敵」には信念がある。揺るぎない、絶対不屈の信念。こういう奴を、過去に見た覚えがある…――――――)」
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「本日から、世界政府直下・反復現象《オーバーラップ》対策組織『レギュレイター』に配属されました
第6調査兵団団長『ヘザー・タウンゼント』です」
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ティネル【レギュレロイド】「――――(いつか見た、ある人物との初めての邂逅。期待の後任として相応しいその人物を誰よりも無意識に過大評価していたことに今更気づきだすと―――)―――――― フ ッ (吹っ切れたように、鼻を鳴らした)」
ティネル【レギュレロイド】「その信念!貫くならばこの「私」を越えてみせろッ!!古き体制に終わりを齎し、お前自身の新たな"正義"を掲げてみせろッ!!(目の前の敵に、『かの人物』の姿を重ねるとすべて合点がいったように、腑に落ちたように、曇りも躊躇いもない眼差しでその眼光を光らせる)」
ティネル【レギュレロイド】「 ガ シ ョ ン ッ ――――――― ズ オ゛ ゥ゛ ッ゛ ! ! ! ! (限界寸前の鉄巨人、それが手繰る二対のブレードを一本に重ねるように獲物を振り上げると、天高くまで伸びあがったエネルギーブレードの閃光。山はおろか大地そのものをその一振りで両断せん至高の一撃を、今、叩き込まんと振り下ろした―――――!)」
白昼夢を見た。初めは隊列が遠く、見えなくなるまで続く数え切れない数の同胞と、やがて視界に収まるほどに凡人の行軍は縮小し、いつの日か指で数えられる数まで。やがて、肩を並べて歩む同胞は存在しなくなる。
呼吸をしている自覚さえ定かでない灰を被った空の下、霞の向こうに"這って行軍を続ける人"の姿を見た。 その人が歩み始めたのは自分達より遅く、その"足"では背を越えて行くはずがない人物だった。
その人は身を以て証明していた。我々、軍属という消耗品における『尊厳』とは何か。いつの日か、勝手に希望をその人に託していた――――――――――――――――――――――――――――。
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オーランド「―――――。―――――――――(瓦礫の山。永眠るには寝心地が最悪だったのか目が覚めた。五感が正常に機能せず、辛うじて敵影と味方を識別出来る程度の思考能力の中幾度なく瞼が意識を閉ざそうとする。 次、気を失えばそれは永続的なものであろうことが直感で理解できた。 故に……)」
オーランド「――――――("試作治癒血清"。本部が消し飛んだ今、確実に在庫を保証できるのはこの一品だけ。今、自分はこれを必要としている状態にある……。 本当に? ) カチャ (手に取り、空に翳したアンプルが光を放った。 否、レギュれロイドの光刃が裏から光源となっていた。 立ち向かうは、UpG2……人体において致死量に等しいエーテルを排出する装備で立ち向かう、"尊厳"の姿)」
オーランド「 刹那 (ふと、共に吹き飛ばされた同胞へ無線越しにコンタクトを図る。 返答はない、返ってくるのは冷たい沈黙のみ)―――――――――――――そうか、了解した。(床に手を這い、手繰り寄せたるは手斧型のガジェット"デリカテッセン"。 犬が誇らしげに保有していた、一本の牙)」
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ヒュ ル … ・ ・ ・・・・…… ガ ン ッッッ (プロペラのように高速回転する物体が空を裂く。投擲された"斧型ガジェット"、それがレギュレロイドのコアの側面、"連結部分"に突き刺さる。 騎乗者、ティネルの動きを機体へリンクさせる"神経回路"の根本へ突き刺さり、 左アームへの情報伝達を阻害した)
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オーランド「ヘザー隊長―――――――――――――――――――――― もし私がくたばり損なっていても、手の内にある"延命措置"を使ってください。 (無線へ、溜息混じりに掠れた声を発した。)」
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―――――――――――夢を見た。将来の夢は?と聞かれても、変わらず幼少期から何も思い浮かばなかった自分がだ。
秩序を取り戻したマリマロンの浜辺に、若い内から早々に退役し、武功で勝ち取った大金で質素な家を買う。
私有地で、両腕を広げ潮風を我が身一つに受け、年甲斐もなくぐるぐるとはしゃぎ回る。
自分が繰り返したかったのは、そんな世界だったと……ようやく気付くことができた。
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「 あとは頼みます 」 .
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マンハッタンカフェ「(術式を閉じ、また別の術式を展開)────…………(先ほどの分身たる存在の呪力をそっくりそのまま右足に付与させる)────────炎天・残月!(振り向きざまに上段回し蹴りをティネルに)
ヘザー「ゴッ――――シャァァァ――ン!!!!(あの弾幕を受けながら殴ったのは無理があったか…?だが……確かに、潰した…!ダメージの蓄積で体勢も崩れている……!今潰したブースターは双発式、打撃による物理的な破壊なら、直ぐに立て直せはしない……!)」
ヘザー「(千載一遇の好機とは、まさにこの時の事を言うのだろう。このまま立て直す隙を与えず……本体を殺す)さぁ、この私を見上げろ、ティネル―――――」
(打撃に用いた鉄脚の一本がひしゃげ、逆方向へと制御を喪って折れ曲がる。それでも躊躇うことなく、その目は次なる標的、ティネル・カルロウを破壊せんと向き直る。レギュレロイドが体勢を崩したことにより、位置関係が逆転。ティネルを見下ろす形で真っ直ぐにその顔を、目を見据える。そして――――――)
.
.
.
.
「―――おい、大丈夫か!!しっかりしろ!!」
炎。瓦礫。死体。
一日たりとも思い出さない日は無かった景色。
10mm弾で目玉と脳を吹き飛ばしても走り続けた男が、私の蹴りを受けた瞬間に爆弾を起爆させた、その"次"の景色。
気を失っている間に護衛対象と私のチームは既に退避し、襲撃者は疾うに消え失せた。
死人と怪我人で大騒ぎの街中で、名も知らない民間人であろう老人が、必死に私の身体に布を巻き付け、千切れた足の根本を押さえ付けている。
忘れた事もない。私の足を喪った日。見知らぬ誰かに、ただの善意で必死に命を救われた日。
「―――あれだけ不満そうにしていた癖に、実物に触れた途端大喜びじゃないか。看護師達が驚いてたぞ、笑った所を初めて見たってな」
二度と歩けない身体になった私を笑っている様にも見えた、歪な形の妙に大きな車椅子。
それが見る間に形状を変え、4本の鉄脚となって私の意のままに動く。
両足の残骸と共に止まり始めていた私の世界が、再び動き出した様な感覚。
この後団長の席を私に押し付けて来た男が、へらへらと笑う。
その隣に立っている少女が私より年上で、この素晴らしいガジェットを作った張本人だと知った時の感情を、私が忘れる事は無いだろう。
そう、忘れる事は無い。
私の生き方を変えた日々。今日この時に繋がる、楔となった時間たち。
今この場で何故だか、そんな日々が一瞬のうちに幾つも頭を過ぎる。
止まった時間の中で、その"答え"が鮮明に脳裏で再生される。
「話は聞いている。君が、彼に代わって第6調査兵団の団長を務めると。―――期待している。」
「――――レギュレイター・総司令官の「ティネル・カルロウ」だ。以後、よろしく頼む。」
あの時と同じ光が、私を見据えている。
あの時私が感じた憧憬を思い出す。
寄せ集めを束ね、戦う者として、確かな強さと意思を持った目が。
私を明確に見据え、命を奪おうと射抜く。
―――これは、きっと、走馬燈だ。私は、恐れているんだ。
眼を逸らしていた「死」のビジョンが、鮮明に頭へと焼き付く様な感覚に、吞まれていく。
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ガ ン ッッッ
一瞬にも満たない思考の濁流を断ち切ったのは、
眼前の敵ではなく、飛来した斧がレギュレロイドに突き刺さった金属音。
違うだろう、ヘザー・タウンゼント。
過去の記憶が濁流の様に流れ続けたのは、『切り抜ける為の手段を記憶から探し出す』為だろう。
恐れているのは負けて死ぬ事ではなく、『嘗て憧れを抱いた人間をこの手で肉塊へと変える事』だろう。
視界が現実へと戻る。突き刺さった『《箱庭略奪戦争》 』 が視界に映り、信頼する部下と、憎からず思っていた犬の身に何が起ったかを悟る。
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図面からも消した、地下室。私達しか知らない、秘密の部屋。
そこで、"完成"した日を思い起こす。
「……念押しするが、そいつの存在を知っているのは、メカニック兼副団長である俺とバンレッジ、そしてお前だけだ。他には他言無用でな」
「ここに設備がある事も、俺達3人が集まって居る事も、誰も知らない。その為の工作を徹底しているんだ、保証してやってもいい。」
「医師の俺が安全性は保障する。と言いたい所だが……ラタリア博士すらも関わらせず、貴方の骨格を置換して体内に埋め込むなんで無茶をしているんだ、元よりそのつもりではないとはいえ、多用はするなよ」
「承知の上よ。元々そのつもりで用意したんでしょうが……だいたい、この手の一発芸は、『最初の一回』が最大の効果を発揮するものでしょう?切り札として使わせて貰うわ、"確実に一人仕留める為に"」
「良く分かってるじゃあないか、敵は『ヘザー・タウンゼントの両足の機能は喪失している』という情報を持っている。だからこそ、最初の一撃が必殺の一撃に成り得るんだ」
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―――きっと、今がその時だろう。《遊撃隊》 でも無く、貴方になるとは思わなかったが。
その切り札を切るのが、イーティス・センシオンでも、
……これも、悪くは無い。
ヘザー「私には!!任務を果たし、敵を討ち果たし、守るべき者を守り……仲間の命に責任を負う"義務"があるッッ!!―――――ガッ ――シュ ゴ ォ ォ ォ ォ ォ オ オ ッ ッ !!!!!」
(残った三本の鉄脚から魔力炎を噴出させ、うち一本を下に向けて上への推進力として用い、残った二本を鉄巨神のエネルギーブレードに対して下から打ち上げる様に一気に振り上げ、防ぐ―――否、真正面から打ち合う)
ガ ッギ ギ ギ ギ ッ ……!!!
(『 UpG. Ver.Ⅱ 』の出力を以てしても、強大な一撃と正面から打ち合って耐える事は難しいのか……二本の鉄脚は悲鳴を上げる様に軋み、身体はさらに血を流しながら、下方へと圧し込まれる)
ヘザー「がぶ……ぐ、ぎっ…………そ、れがァ………私の!!"正義"だ!!それを阻む『敵』を、貴様を……踏み潰し、越えてやる――――望み通りになァッッ!!!!」
(否、ただ圧し込まれるのではなく……鉄脚から放たれる噴射炎を緻密に制御し、ティネル本人の鎮座するコア、その鼻先へと"落ちながら迫る")
ヘザー「執行四脚……『 プラス・ワン 』」
ギ ュ ウ ウ ウ ウ ウ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イ イィィィィィィィィィィィィン!!!!!!!!!!!
(響き渡る駆動音と共に、動かない筈の『右脚』の膝下から爪先までが"展開"。内部から強靭な"鉄"の骨格が露わとなる。)
(ふくらはぎからはバーナーが、脛の部分からは高速回転する刃が現れ……まさしく『執行四脚』の"もう一本"として、本体たるヘザーの身体さえも振り回す様にバーナーから魔力炎のジェット噴射が放たれ、ティネルに向かって猛進。)
(その勢いで眼前のコアに鎮座するティネルを切り裂こうと、動かなかった筈の右脚から回し蹴りが放たれる!!)
ティネル【レギュレロイド】「( ガ ン ッッッ )――――!?(コアの左側面に走る痛烈な衝撃に目を見張る。自身の動きと完全な同調を維持していたはずの鉄巨人の左腕の手応えが薄れ、徐々に駄々れるように崩れていくのが目に視えた) ッ゛ ! ! ? (今度は右側――マンハッタンカフェの苛烈な一撃が鉄巨人の右腕、その装甲にめり込むことでブレードを維持する力が低下し、両者の最後の攻撃によって自身の一太刀が脆く崩れ落ちてしまう―――)
ティネル【レギュレロイド】「―――― ! ! (だが、両腕が機能しなくなった鉄巨人の頭上へ何かが飛び上がった。その影を緊迫した表情でゆっくりと見上げ、月の逆光を浴びた「四本足の異形の怪物」をその目に捉えた―――)
ティネル【レギュレロイド】「 ガ ッ ギ ャ ア ァ ァ ア ア ァ ァ ア ア ア ン ッ ! ! ! ! (その怪物が"牙"を立ててこちらに食らいつこうと迫る。ならば応戦せよ。迎え撃て。かの「敵」を討て。それが、軍人気質として生まれ育った自身の貫き通してきた生き様にして、"正義"。だからこそ、生涯をかけた全身全霊の一振りで、迎え撃つ。ヘザーが繰り出した最後の一撃に、答える為に――)
ティネル【レギュレロイド】「 ! ! ! (衝突の間際、ヘザーが叫び放つ言葉に"既視感"が過る。そう、"デジャブ"だ。その言葉を、自分は何度も聞いたことがある。そう…他ならぬ自分や彼女が志を同じくして目指していた"正義"なのだから――――)
ティネル【レギュレロイド】「……そうか……『お前』は―――――(片目に宿るゼレオロスの紋章にノイズが走る。歪んだ光景と共に、眼前の黒い「敵」が、微かに少しずつ、明るみになっていく――――)
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ピ キ … パ キ ャ … ビ キ ッ … … ―――― パ キ ャ ア ア ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (ブレードを振り抜き、鉄巨人の懐まで落下したヘザーがついにコアへと到達。突撃と共に罅割れる円形水晶体がついにその圧力に耐え切れず、破裂。そして――――――)
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ティネル「――― ズ ブ シ ャ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ッ゛ ! ! ! ! (その中にいたティネル本人に、ヘザーの"懐刀"が心臓を食い破る勢いで襲う。はち切れんばかりの眼をかっと開き、食いしばった歯間から噴き出す血霧。両手からブレードが手放され、麗しい銀髪の髪が儚げに揺れる。そんな死の間際、ようやく「敵」の正体を理解した彼女は―――――)
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"最期"なら、覚悟していた。組織の長として君臨するよりも前から、戦場に降り立った、あの時から―――
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人は、いつか"最期"を迎える。ならば、せめて終わりは悔いのないように誇りたいと誰もが願うだろう
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夢半ばに散った同胞たちの無念の表情(かお)を何度も看取ってきた。耐えがたい苦痛だった
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果てることのない戦い。繰り返される悲劇。そこに終止符を打つために、私は…名乗り出たのだ
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―――――――― この、『 レギュレイター 』に
「ティネル・カルロウ。この度の反復現象《オーバーラップ》対策組織を、君はどう動かしていくつもりかね?」
「我々上層部は君自らの立候補を尊重した。だが、過去前例のないこの謎に満ちた現象に、どう対処していく?」
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ティネル「生まれいずるものには必ず結末が伴うものです。繰り返されることなどありはしない。その普遍的事実を確証するべく、私は…――――――」
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「総団長、いよいよ我々の"正義"を実行に移す時だな」
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「っしゃあ!行こうぜ、総団長!俺はこの日のために鍛えてきたんだからな!」
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「ガジェットの製造ラインは確保済み。時期に全団員へ支給されるようになるら。」
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「グビッッ あ"~… この期に及んで社畜させんのかよォ…もう少し酔狂に浸りたかったんだがなァ~~くそがよォ~~~」
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「………………」
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「『我々』は貴女と共にこの責務を全うする所存です。最後まで、戦い抜きましょう…総団長」
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――――『 背中を預けられる同胞《 お前たち 》 』がいる
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それだけで、私が予想するこの組織の未来は既に決まっている―――――
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ティネル「 征け、その命尽き果てるまで 」
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その終わりを、結末を、最期を……
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看取ってくれたのがお前たちで、良かったと…
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…今なら、報われた気がするよ―――――――――
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ズ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ッ シ ャ ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! !
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鉄巨神はついに崩れる。その心臓を成す女性の影も巻き添えにして
夜空を染め上げる砂塵と、残響する崩壊の音
天変地異を齎した熾烈な戦いに、今、終止符が打たれたのだった――――――
ヨハネ「総団長………!」
平安名すみれ「…………(グッと拳を握り締め、目を逸らす)」
ヘザー「ギュゥゥゥゥ……ィィィィ………ン……―――……っ……」
(―――例え、尋常ならざる程の強靭な人間であっても。"仮想敵"ではなく、生身の身体に向けられた刃は、その生命を容易く切り裂いた。)
(『プラス・ワン』の稼働を止めても尚、その蹴りの勢いは完全に衰える事は無く……身体は右脚の推力で大きく振り回され、地面へと真っ逆さまに落ちて行く。)
(その中でも尚、確実に致命傷となる一撃を叩き込んだと確信していても、失われた筈の脚に、命を奪った感触を感じたとしても。幾つかの感情を込めて、鉄巨神と共に崩れ行くティネルの顔を見据え続け)
(殺すべき"敵"としてでは無く、かつて憧れ、背を預けた"総団長"としての眼を、表情を確かに感じ……それでも、レギュレイターに刃を向けた"敵"を、否定せねばならないと拳を握り締め)
ヘザー「―――――さようなら、総団長。いや……ティネル・カルロウ。貴女の……事は、嫌いじゃ無かった。いや、きっと、尊敬していた……それも、今日まで、だ……!」
(その身体が崩れる鉄巨神に隠れ、見えなくなるその時まで目を逸らさず、激しく損傷しながらも何とか稼働する三本の鉄脚で地面へと着地する)」
ガッッ―――――――シャァァ――――ン………
(轟音と共に地を踏む三本の鉄脚。しかしティネルの最期の振り下ろしを受けた二本が、限界を迎えて一本は拉げ、一本は先から砕ける)
ヘザー「――うっ、ぐっ……!限界、か―――ははっ、流石に………アレと正面から打ち合うのは無茶だったか、改良の余地あり、ですね、博士……」
(着地に用いた三本の鉄脚のうち、二本が崩壊した事によりバランスが崩れ、その場で尻餅を付く形で地面へとへたり込み……うち一本を背に置き、その鉄脚へともたれ掛かり)」
ヘザー「……致命傷を与えたのが、博士の用意した『四脚』でなく、うちの兵団で作った『もう一本』で、良かった……本当に……せめてもの、救いだわ……は、はっ……ガッ……ン゛ン、ブッ……!!……クソ…っ…」
(最早、自らに対しての慰めでしかない……そんな言葉を吐いて微かに気が緩んだ瞬間。)
(内臓から逆流した血液が口から溢れ出し、思わず手でそれを受ける。そして手を染めた、その黒々とした血液が、右脚に付いた血と肉片が、体中の傷から流れ続ける血が否応なしに目に入り)
ヘザー「……もう、動けない、か…………………」
ヘザー「…………もう一仕事、しないと……ね…………」
(左の義足、その根本に保持していた無線機に手を伸ばし、スイッチを入れて兵団全体へのチャンネルへと周波数を合わせ)
ヘザー「……こちら………第6……調査兵団、ヘザー・タウンゼント」
ヘザー「……(息が、苦しい。視界が、歪む……ショック症状、か……参ったな……ただ、まだ……頭が回る内に…)……レギュレイター本部にて、総団長ティネル・カルロウが乱心……故意に我々調査兵団への無差別攻撃を続けたため、これを……制圧。」
ヘザー「故に、今後は……各兵団長の、独自判断に……基づき、その指揮下で……行動する事を、強く、提言、する……」
ヘザー「………(まだ、死ぬつもりはない。目の前で爆弾を喰らっても、足が吹っ飛ぶだけで生きていたんだ……この、程度……でも、今は……)そして……第六……調査、兵団、各位へ告ぐ。"私は指揮・作戦行動に参加できる状態ではない"、それ故に……『プロトコルB-1x』を発令。以降は、ヨールダン・マッケインに…………団長としての、権限を、移行。同時に、バン……レッジ……カテプに…………副団長……権限を、移行……」
ヘザー「―――…………以上……いや…………もう一つ。」
ヘザー「―――――皆の、幸運を祈る」
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「―――ジジ……ッ」
「ああ、ちくしょう…………フェス…………行きたかったな………」
(切り損ねた無線機が、声の主が決して周囲に漏らさなかった……ほんの小さな愚痴を拾った)