カオスドラマX

CDトースターズ カオスジェネレーション:白の時空 / 93

93

 それから、彼の感じる「気配」を元にとりあえずそれっぽいものを探すことになった。
 そりゃ僕も勘がいいけど、彼はもっと具体的に「そういう気配」を感じられるみたい。こりゃ便利かも。
「この世界に知り合いがいるらしいな」
「うん。と言っても入ってきたゲートが違うし、いわゆる前入ったところのパラレルワールドかも。だから、相手が知ってるかどうかは……」
「分かってる」
 で、数分ほど駆け足で歩くと、見覚えのある建物が見えてきた。
 僕も一夜を過ごした場所。僕の泊まった頃と比べると、随分と賑やかになってるみたいだけど、寄宿舎だ。
 ……そういや、鍵って返したっけ? 
 僕だって、ここが本当にあのゲートの先と同じ世界なのか分からないってことは、分かってる。あの白い空間がどんなものなのかもあんまりよく分かってないし。
 できればみんな覚えてて……地続きであってほしいな。だって、前の世界で「記憶を守る〜」とか、キメにキメたばっかじゃないか。
 それで僕目線みんなに忘れられてたら、それはなんかこう、ちょっと、締まらないじゃん。
 僕のあの名台詞が滑稽になっちゃうのはゴメンだよ。

 ……あ、ここツッコむところ。笑うところだからね?

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