中型戦術車両(Medium Tactical Vehicle)「キンチェム」シリーズ
ウルグアイ合衆国国防軍で採用されている多目的車両。名前の元ネタはオーストリアの競走馬から(特に名前の理由はない)。
キンチェム中型戦術輸送車両(Medium Tactical Transport Vehicle)
キンチェムはウルグアイ合衆国国防軍の採用した輸送車両。外国製の民間用のトラックと軍馬を主力輸送手段としていたウルグアイ陸軍は、軍隊の近代化、機械化の改革の一環として輸送手段の機械化、国産化を掲げていた。その計画の第一号として生み出されたのが本車両である。開発、生産は清水工業が主導し、エンジンのみ国営ウルグアイ重工業が開発、生産する形となった。
中型戦術輸送車という大仰な名前がついているが、中身自体は大型、高耐久のトラックなので軍事機密などは無く、民間用としても多く販売されており、清水工業のベストセラー製品としても有名である。
キンチェム中型戦術車両自走砲型
北米独立国家連合から輸入された155mm榴弾砲をキンチェムに搭載した自走榴弾砲。155mm榴弾砲はもともとは、北米独立国家連合が運用するM800C自走砲に搭載されていたものをウルグアイ重工業がライセンス生産したものとなっている。
本車両は、ウルグアイ陸軍の基本ドクトリンである海岸線での敵軍への打撃、遅滞戦術、詰まるところ水際防衛の火力支援車両として開発された。そのため、全車両が海岸線を担当する中央軍に編入されている。
キンチェム中型戦術車両自走砲型装甲仕様
キンチェム自走砲型はウルグアイの海岸線の防衛を主目的とした車両だったが、ロケット砲などの精度は悪いながらも軽量ゆえの高い移動能力と面制圧能力を高いレベルで兼ね備えた兵器に攻撃に晒せらた場合、対小銃を主眼とした軽装甲では至近弾だけでも標準装置や油圧装置が故障してしまう危険性を秘めていた。そもそも、自走砲型は中型のキンチェム中型戦術輸送車両に多少無理をして155mm砲を搭載しており、装甲の取り付けは不可能だと考えられていた。しかし、清水工業は驚異的な切り詰めと徹底的な改造、そして国営ウルグアイ重工業の開発した新型エンジンを組み合わせてそれを解決した。そして、満を持して清水工業は合衆国国防軍に納入する運びとなった。
新たに装甲が追加された本車両は砲塔から車体まで全てを小銃から十分に防護するだけの能力を手に入れた。そして、肝心の対爆性能については敵の155mm榴弾砲に砲撃された場合は5m付近までであれば乗員を99%防護可能、8m付近までであれば98%戦闘能力を維持可能としている。本車両も自走砲型と同様に全車両が中央軍に配備されている。
キンチェム中型戦術車両ロケット砲型
荷台に54連装の122mmロケット砲を回転砲塔に搭載したタイプ。ロケット弾による高い面制圧能力を有する。
運用に際しては1両の隊長車と9両のロケット砲型の計10車で1ユニットをこうっせいしている。隊長車はドローンや高性能照準システム、中型の通信設備を有する。攻撃の際には、隊長車が照準を行いデータリンクで通常車に共有し発射する方式が取られている。キンチェムはデータさえ存在すれば停車から30秒で発射可能だとされており、24連装のロケットを40秒で発射可能なことから停車時間を1分ほどに抑えることが可能となっている。また、追加弾薬を搭載しており、補給なしでの2度の発射が可能となっている。
キンチェム中型戦術車両ミサイル型
荷台に六連装ミサイル発射管を搭載したタイプ。対艦、対地両方の巡航ミサイルを搭載可能。基本的にはモンテビデオ海軍基地と5号イージスフリゲートに搭載された戦域統合ミサイル誘導システムでミサイルは誘導するが、一応誘導システム搭載車も配備されれいる。戦場での再装填は考慮されておらず基地でのミサイル発射管ごとの交換により装填する。一部の野党政治家から第二次攻撃の致命的遅れが指摘されているものの、軍は「本車両はウルグアイ対艦攻撃部隊に50両が配備されており、平時には10両、戦時には最低でも25両が即応体制にあり戦時には常に150発のミサイルを敵に放つことができます。もし、敵が150発のミサイルを全て迎撃可能な戦力を有していた場合には第二次攻撃でも150発迎撃されるでしょう。また、即応状態にない車両でも20分もあれば発射だけであれば可能です。言い難いですが、それ以上の攻撃をすることはウルグアイには不可能です。」と説明している。
キンチェム中型戦術車両兵員輸送車型
荷台に兵員室を搭載したタイプ。周囲は鋼鉄製の装甲板で防御されており、歩兵小銃から乗員を防御する能力は十分あると言えるだろう。また、椅子もクッション性が高く隊員からも好評である。
本車両の問題点としては、兵員室に装備されていないエアコンにあると言える。当初はキャビンに搭載されたエアコンの空気を兵員室に送る予定であったがエアコンの力不足により断念された。扇風機で頑張ってください。
キンチェム中型戦術車両装甲戦闘車型
キンチェムの車体を大規模に装甲化したキンチェム装甲車型に小型の機関砲と外部に対戦車ミサイルを搭載した無人砲塔を搭載した存在。後述する装甲車型と共に全面が装甲化された車体にはトラックの面影は無く、完全に装甲車の車体と言って良いだろう。
その外見から、見事に国防軍隊員に聞いたキンチェムシリーズ魔改造ランキングの1位にも見事に輝いている。
開発目的としては、戦車を全て同盟国からの輸入に頼っているウルグアイ陸軍は、国産できる手頃な装甲戦力を欲したことから始まった。陸軍の装甲戦闘車両の要求に対して、統合作戦本部は運用の柔軟性向上の為これをキンチェムシリーズの1つにすること決定した。結果として生まれたのがキンチェム中型戦術車両装甲戦闘車型である。
キンチェム中型戦術車両装甲車型
上記の陸軍の要求によって生み出された装甲戦力の片割れ。大体、派生型の存在しないパトリアみたいなイメージでOK
キンチェム中型戦術車両対空型
メーレン社の開発したイースクード4連装対空ミサイルを2基砲塔に搭載したタイプ。近距離野戦防空用。レーダーと電源装置も搭載しており自己完結している。レーダー、ミサイル共に常に改良が続けられており射程圏内なら航空機、ミサイル、爆弾、小型のドローンなどさまざまな目標に対して脅威になり得る兵器だ(で、飛行機がそんな低空飛行する日は来ますか?)
正直、トラック改造が楽すぎて作りすぎた