F41 改 ”ファントム3”
合衆国空軍で開発され、今は海軍で運用される”元”第三世代戦闘機。空母航空団からは完全に退役したが、陸上配備の海軍航空隊では、充足率の観点から未だに運用が続けられている。新型のF33が導入されるまでの間、まだまだ期間が開くため、今回も改装を受けることとなった。主にエンジン、アビオニクス、機体形状と徹底的に改修され、エンジンは推力こそ変わらないものの発電機を増設し、新たに搭載された探知距離190㎞(探知範囲は狭め)のAESAレーダーに対応した。同時交戦可能目標数は6個以上とされているが、ミサイルの搭載量的に4機が限界。エンジンノズルも形状が改められ、加速力や燃費が向上している。また、後席では無人機の管制も可能となった。ミサイルは基本はARH4本、赤外線誘導のミサイルが4本の8発。任務に応じて更に各種ミサイルを8発追加搭載できる搭載量を誇る。また各所に繊維強化プラスチックが採用されて軽量化されている他、コックピット周りにはコンピュータ内臓外板が使用されている。さらにフライ・バイ・ワイヤにも対応し、操縦性が大きく向上している。しかしながら、そもそもの機体特性的にも、格闘戦は不向きな機体であるのに変わりはない。現在では本土、北米、イラク、果てはニューカレドニアの航空隊にも配備されており、まだまだ姿を拝めそうである。
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