開国と近代化、二度の世界大戦と終戦、そして復興と発展の中で何度も瓦礫と再生を繰り返したこの国は、過去を恥じながらも強欲にも拡張を繰り返している。内憂を抱えたまま外へと目を向け続けた結果がどうなるかは、時がたてば知れるだろう。
日本・アジア共同体
日本とその従属国や自治領などで構成される共同体。共同体を謳いながらも実態は搾取と強い介入を繰り返していることから「現代の大東亜共栄圏」と揶揄される。
・日本
・ウラジオストク連合
・フィリピン共和国
・上海自治領
・スマトラ自治領
・南洋諸島自治領
軍事
日本とその保護国の軍事・安全保障は基本的にすべてが日本軍によって行われている。フィリピン軍やウラジオストク軍、上海武警などの現地軍は基本的に内部の治安維持や有事の際の日本軍の支援などが主任務であり、大規模な機甲部隊や海軍力を持たない。1965年に自衛隊の名を改称して以来、急速な軍事力の発達を迎えた日本軍は33万の常備軍と約350隻の艦艇、1500以上の作戦機を保有するまでになった。
経済
日本共同体の経済は日本本土を中心に巡っている。拡大によって獲得したスマトラとカムチャッカは、海運と工業の血液である燃料を常に供給し続けるべく絶え間ない開発が行われている。フィリピンの獲得後、安価な労働力を求めた企業たちは競うようにマニラへと向かった。台湾の半導体企業もそのうちの一つであり、マニラや九州で生産された材料をもとに台湾は日本全体の半導体需要を賄うほどの莫大な量の半導体を作り上げている。
日本の競争力を支える技術力は、揺るがない工業基盤をもとに成り立っている。戦後、宇宙に目を向けた技術者たちは数十年もの間技術を積み重ね、ついに独自の宇宙ステーションを作り上げるまでに至った。アジアの同胞にその技術を開く一方、科学者たちはさらなる欲求に従い、衛星砲や融合炉などの技術を手に入れた。