スペイン帝国(現在のイベリア帝国)を中心に信仰されている宗教。
概ねローマ・カトリックに準ずる教義を持ち、ローマ教皇と聖座の権威を原則的には認めるが、「サンクタを通じた啓示」を 聖書・聖伝に並ぶ第三の啓示の柱として重視している。違いがさほど多くないことから世間的には「正統信仰の中にサンクタ崇敬を強く取り込んだ体系」からカトリックの分派と解釈されている。
サンクタは帝国に住む少数民族であり、光輪と結晶質の翼をもつ。「天使」に近い存在であり、「神の声」を聴くことのできる種族とされる。
18世紀初めに、晩年のカルロス2世が召使に対して天使の存在と啓示を語ったことをきっかけに神学者たちの間で「サンクタの出現は神の摂理の一環である」との議論が生じた。そんな最中、ポルトガル再征服戦争中に初めてサンクタ(コンチェッタ・"テレジア"・ルスティコ)の実在が確認されると、議論は盛り上がりを見せた。即位して間もないカルロス3世はサンクタ信仰を援助して礼拝堂や修道院が多数建設されることとなり、それらを拠点としてサンクタ信仰は拡大し、1770年に聖環派が生まれた。
また、啓示に触発されたカルロス3世は後の帝国憲法の原案となる「秩序的法と信仰的秩序の原理」が提案したが、教会勢力の増長を招くとして貴族派閥が反発したことで実現することはなかった。
歴代の確認されたサンクタは3人。
コンチェッタ・"テレジア"・ルスティコ(?-1799)
リュディヴィーヌ・"クロティルディス"・プラスロー(1799-1802)
ベルナルダ・"ミカエラ"・イ・ビジャヌエバ(1802-)
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