1940年代におけるフランス領インドシナ軍(現チェコ・インドシナ連邦軍)は、
ネット上で「東洋のフィンランド軍」との愛称を付けられている。
これは、第一次大戦後に急速に変わりつつあったアジア情勢に対して
フランス軍が仏領インドシナをアジアにおける重要な軍事拠点とみなし
大量の各種装備を送り込み、さらに現地企業による独自の改良を許可していたからである。
その結果インドシナ駐屯軍には数多くの改造兵器が入り乱れ、
先述のような奇妙なあだ名をつけられる羽目になった。
陸軍はヴィッカース機関銃を元にしたVz.24重機関銃や
MAS-36の独自改良品であるVz.24小銃、
さらには独自開発のLT-38中戦車などを装備していた。
また、海軍はタイ海軍のトンブリ級に対抗するために
アンリ4世級海防戦艦「シャルル・リゴー・ド・ジュヌイ」や
ルドゥタブル級潜水艦とカティナ級防護巡洋艦がそれぞれ2隻、
さらにアンセーニュ・ルー級駆逐艦が4隻で
計9隻とそこそこな規模の艦隊を保有していた。
さらに空軍は当時としては比較的新しかった
モラーヌ・ソルニエ M.S.406の改良版である
アエロ S-409(メルケ・モラーヌ相当)や
アメリカから購入したブリュースター・バッファロー、
また爆撃機のファルマン F.222などが装備されていた。
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