帝国の広範囲に居住する亜人種族。ホモ・アラートゥス(ラテン語で"翼ある人間")とも。帝国の人口の3~5%ほどを占めており、帝国の亜人種族としては最大であり、何に似るかによってまた複数の種に分割される(鷲のアギラ人、カラスのクエルボ人など)。
スペイン・ハプスブルク朝成立以前からイベリア半島に居住しており、大航海時代では優れた視野で多くの偉業の達成を支えたとされている。
大航海時代から本国からスペイン植民地へと渡る者が多くなり、特にヌエバ・エスパーニャ副王領ではメソアメリカ神話の影響もあり、先住民族たちからの信仰の対象になった。貴族階級にいた者も多く新大陸において権益を持っていた。1921年に晩年のカルロス5世が提唱しフェルディナンド7世が推し進めようとした1921年王令憲章に対しては既得権益の喪失を嫌ったバハロ人貴族は断固反対し、そこから徐々に民族主義的な思想がバハロ人の間で広まり始め、亜人だけの国家形成を目指す動きが出てきた。
1931年にアフリカの入植地であるモロッコの北端で「アラートゥス公国」が、1938年にはポルトガル南部に住むバハロ人たちが「バハロ・アルガルヴェ共和国」としてそれぞれ独立宣言をしたものの、前者はリーフ戦争の掃討を終えたフランシス・フランコ将軍率いる部隊によって制圧され、後者はアルガルヴェに住むポルトガル人との内部分裂により12日で自壊した。
1939年にフランコが政権を獲得し、1951年にフェルディナンド7世が事実上退位して皇后イサベル・アナスタシアによる摂政帝政が始まると、反分離・反共を掲げるフランコ体制によりバハロ人に対する差別は非常に強まった。
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