概要:
連合王国にて確認される亜人種とその総称を指す。その起源は先史時代にも遡るとされ、1983年にマーガレット・サッチャー首相によりその存在が公となった。当初リベラル派は1965年人種関係法に基づき、ハーフ・ブリードを受け入れる体制を支持していたが、サッチャー政権下の内務大臣であるイーノック・パウエルとその他政治家により亜人の隔離が選択された。現在保守党強硬派であり、隠れファシスト的傾向を持つエイムズ・ウォーカーが首相に選出されたことにより、連合王国政府は1984年亜人管理法、2022年亜人主権保護法などの法案を通じて強硬な隔離を行なっている。
起源:
明確な起源は不明。民間伝承や伝説によれば先史時代から存在していたと思われる。基本的な文化は人間と変わらず、独自の宗教や民族意識は確認されいない。科学者の中には「神の祝福」であると主張する者や生物学的な進化の必然であると主張する者、ハーフ・ブリードという名の通り人間と動物の交配の結果であると主張する者もおり、英国の保護国であるアイスランドとフェロー諸島ではこれらの研究が進められているが、現在でも結論には至っていない。現時点で犬型、獅子型、山羊型、妖魔型が連合王国本国にて多く確認されており、一部の個体には伝説上の生物の外見的特徴を有していることが確認されている、
歴史:
先述の通り先史時代からブリテン諸島全域にて確認されおり、ケルトやアングロ・サクソン神話と結びつき、異界と現世の間に立つものとして崇拝や恐れの対象とされる。キリスト教の流入により悪魔や異端と捉えられるようになり、中世、近代には魔女狩りの対象に。それから逃れるため地方へ移住する物も現れた。技術の進歩によりキリスト教至上主義の風潮が弱まると、近代には奴隷解放運動の高まりと共に社会進出の機会を得るようになり、産業革命期には事業に成功し政界進出を成し遂げたり貴族階級にまでのし上がる者や対照的に搾取の対象となる者も現れ、またその一部は身体的特徴を買われ法執行機関、王立軍などに雇用された。しかし生物学などにおいて他国に対する優位性を維持するため連合王国政府はこれらの存在を一切認めず、人権などの保証も明確ではなかったため、ナチズムをはじめとする白人至上主義の台頭と度重なる戦争による国民感情の悪化により、徐々に差別意識が広がった。1983年には支持の獲得を目論んだサッチャー政権が初めて亜人の存在を公に認め、研究・隔離対象として扱われるようになる。トニー・ブレアとゴードン・ブラウンの労働党政権により一時は解放に向けられた政策が進められたが、ロンドン同時爆破事件や英国暴動などの過激派によるテロ行為の加速により、ポピュリストのエイムズ・ウォーカー政権が選出されたことと、策定されたハーフ・ブリード法と呼ばれる差別法案の集合体により現在も政府による隔離政策が続いている。