帝国の主要産業は、機械工業や観光産業、近年では国土の拡大もあり鉱業も発展している。
様々な分野で台頭しつつある複合企業のエレナ・ニーナや造船業のバルセロナ・ザリツィア造船公社など著名な大企業もあり、先述した2社の世界進出も目覚ましい。成立初期は国内の民族紛争もあり経済成長が伸び悩んでいたものの、サビーネ帝即位後に主だった国内戦役が終結し産業への投資が進んだことで経済成長率、GDPが共に上昇し「青薔薇時代」と称される経済成長を遂げた。ルミナス氏が大宰相となった後、「強い帝国」というスローガンの下でアデレード政権時の方針を引き継ぐ形で積極的な産業投資政策を推し進めており、国内企業の育成に努めている。
【観光業】
帝国は多数の世界遺産を抱える国であり、観光業は帝国の経済を支えるのに欠かせない重要な産業のひとつになっている。
【農業】
ヌエバ・エスパーニャ副王領を中心に農業が盛んにおこなわれており「帝国の食糧庫」とも称されるほどで、帝国の維持に欠かせない重要なものとなっている。アーモンドとオリーブにトウモロコシ、小麦などの穀物類や牛肉などは有数の生産量を誇っている。帝国政府や各領邦政府により、農業経営の近代化、若年層の就農促進など多数の政策により後押しされている。
【工業】
バルセロナ・ザリツィア造船公社に代表される造船企業により、バルセロナやガリシアなど沿岸部では造船業が発展した。第二次連邦内戦中から終結後にかけて、大量の邦人等を避難させるべく移民船の需要が急激に発生した。国内の造船企業では移民船バブルとも呼ぶべき、造船ラッシュが起こり造船業の飛躍的な発展を後押しした。そうした背景や帝国自体の発展、企業の海外進出が進んだことで国内外からの、輸送船など民間船舶のみならず軍艦など様々な受注が増加し今や造船業は帝国の重工業を牽引する重要な産業となっている。
エネルギーでは、ヴィリバルト政権時から第4次アデレード政権にかけて国内の多くの原子力発電所が建設されそれらによって国内需要の約40%を賄っている。老朽化などにより一部は建て替えが進められており最終的には次世代の発電技術として期待される核融合発電による供給を目指している。次に火力発電と水力発電が並ぶ。
国内で稼働している発電用原子炉は44基に及ぶ。とはいえ北アフリカや南アメリカなど本土から離れた領土では火力発電がメインであり他の発電方法への転換を急いで進めている。近年イベリアでは地熱発電などが注目され老朽化した一部の原子力発電所の発電量を代替する目的で研究が進められている。
【鉱業】
原油(約1,000万バレル)、ボーキサイト(約4,860万㌧)、銅(約187万㌧)が世界有数の産出量を誇る。続いてダイヤモンド(約9,055,000カラット)や鉄鉱石(約1,450万㌧)、天然ガス(約2010億m³)、金などが続く。レアメタルも産出しており、リチウムやコバルトが主。