1991年制定の帝国憲法において帝国は、「1つの直轄領、11つの領邦、3つの自治領、2つの伯領、2つの自由都市からなる」と明記されていたが、1999年のエーギル自治領分離独立やナバラ紛争の影響により行政区分の変更が相次いだ。さらにサビーネ帝即位後、南フランスやモロッコ、南アメリカの一部を獲得したことで領域が拡大。国家の統廃合による行政効率化を目指し何度か改正が行われている。2024年8月現在では「1つの直轄領、18つの領邦、5つの自治領、2つの伯領、4つの自由都市からなる」と改正がされた。
王国、自治領の下に県が存在し、更にその下に市町村、郡がある。帝都や自由都市は単独で県を構成するが、帝都のみ「都」という名称が用いられる。
直轄領・帝統治領
モルトラヴィス皇帝の統治する領域。現帝室のアステシア家から因んでアステシア王国領、アステシア領とも。アフリカに飛び地を持つ。
領邦王国
帝国の領土の大部分を構成する領域。建国以降から各地の有力者や内戦での功労者等によって統治されてきたが、ガリシア継承戦争を機に王位は全て皇帝に継承され、殆ど「州」と代わりはない。シナノ政権成立後に再編が行われ、領邦王国と名乗れるのはイベリア領を含むヨーロッパ地域に限られ、海外領土は「副王領」に統一された。
<副王領>
海外領土の統治のために創設した同国の構成主体。この広大な領域の統治は副王に任せられ、植民地ではなく王国の州または県に準ずる主体として本土と同じ権利を与えられた。定義的に言えば、過去のスペインが設置した制度と変わりはないが一部は現在の価値観に基づき変更されている。副王は皇帝家の近縁などが即位するがあくまで皇帝のような政治への勅令を発する権利はなく、統治は首相に任せられているため実質的に言えば象徴的な立ち位置である。
アステシア王国

王都:エレクシア
首相:ヘルタ・ヤスミーン・シェーンベルク
主要産業:海運、造船業、金融業
皇帝家であるアステシア家の直轄地。16世紀にハプスブルク家から分派したアステシア家が代々統治してきた地域であり、8代目伯爵のホルスト以降同地はスペインの一部と見なされてきた。1991年までアンダルシアと呼ばれてきたが、アステシア家の末裔を擁する皇帝権がスペインを掌握した後にアステシアと名称が変更され現在にいたる。帝国の首都であり、王国の王都でもあるエレクシア(旧ジブラルタル)は狭い土地ながら外務省と国務省を除く中央省庁、いくつもの高層ビルが設置され世界有数の大都市を形成している。ジブラルタル海峡に近い利点から海運業が盛んであり、ジブラルタルとラリネラを跨ぐエレクシア港では毎日多くのコンテナ船が行き来している。また、他領邦とは例外にアフリカ(アステシア領北アフリカ)とその沿岸(アステシア領プラサス・デ・ソベラニア)に飛び地を有する。
ポルトフィーノ王国

王都:リスボン
首相:ノーマン・エドマンド・グリフィス
主要産業:農業、水産業、食品・繊維工業、観光
1992年にリスボン合意により帝国の同君連合となった王国。領邦の中では一番領土が広い。ポルトガル人が大多数を占めるが移民に対して比較的寛容で、多くの旧連邦移民や在雲外国人を受け入れている。主要産業の他、多くはないもののタングステンを産出し帝国の重工業を支えている。
カタルーニャ王国

王都:バルセロナ
首相:アルトゥロ・バニュエロス
主要産業:工業、観光業、農業、漁業
帝国最大の軍港であるバルセロナ港を有する王国。バルセロナ・ザリツィア造船公社に代表される造船企業により、造船業が盛んであり軍民問わずあらゆる船舶を建造している。領邦の中で唯一外国との貿易権を有しており小規模ではあるものの独自に貿易を行っている。バルセロナは旧市街と港湾地区、新市街から構成されており内陸の丘側に行くにつれ新市街が広がる。
ネーデルラント君主連邦

首都:アムステルダム
副王:ミヒャエル・クサーヴァー・エトガル・アウグスティーン・フォン・アステシア=アルヴィース
首相:アルヴィン・リシャルト・ポスト
ネーデルラント王領(旧ヨーロッパ・オランダ)、フランドル伯領、フランデレン伯領、東ベルギー伯領、ルクセンブルク大公領から構成される王国。王位不在に端を発して、代案としてネーデルラントを統治した歴史のあるスペイン・ハプスブルク家の末裔たるアステシア家が王位を継承する案が浮上。反対する勢力とアステシア継承派、これを支援する帝国との間で武力衝突にまで発展した(ネーデルラント継承戦争)。結果的にアステシア継承派が勝利し、2014年にモルトラヴィス皇帝がネーデルラント王位を継承した。
帝国領クレタ

首都:イラクリオン
首相:ローベルト・オーシポヴィチ・ヤクーニン
クレタ島への再侵攻を経て建国された帝国の傀儡政権(クレタ自治共和国)。2022年のクレタ紛争時に建国されたクレタ共和国の後継国として帝国の支援を受け、旧クレタ共和国の亡命政権がイラクリオンに帰還した。
ロッテルダム貿易港自治区

首都:ロッテルダム
行政長:ルドルフ・オースティンディー
ネーデルランド君主連邦領内に存在する経済地区。欧州の重要な貿易港であるロッテルダム港とその周辺地域は、ネーデルランド継承戦争後に重要拠点保護を名目に君主連邦から半ば独立した経済地区として設立された。現在のロッテルダム港はエレナ・ニーナ傘下のロッテルダム・ハーバー・マネジメント(Rotterdam Harbour Management。ENRHM)によって管理・運営されている。君主連邦のみならず帝国内でも最大規模の石油化学工業地帯が形成されている。
アントウェルペン貿易港自治区

首都:アントウェルペン
行政長:ヨゼフィーネ・マルヘレート・ファン・ダンメ
ネーデルランド君主連邦領内に存在する経済地区。ロッテルダムと同様の経緯から独立した経済地区。
バルセロナ港自治区

首都:バルセロナ
行政長:
カタルーニャ王国首都バルセロナにある経済地区。地中海の貿易拠点という一面もあるが、一番は帝国最大級の軍港設備を有しており帝国軍の重要拠点の一つを担っている。
ヌエバ・エスパーニャ帝国連邦

首都:サンフランシスコ
副王:エリザベート・ローザリンデ・ペトロネラ・フォン・アステシア
首相:ヘラルド・アルベルト・ポルラス・コロナード
帝国領アメリカを有する帝国の副王領。ABC諸島(アルバ(Aruba)、ボネール(Bonaire)、キュラソー(Curaçao))とSSS諸島(シント・マールテン島(Sint Maarten)、シント・ユースタティウス島(Sint Eustatius)、サバ島(Saba))を含む帝国カリブ海保護領、カリフォルニアやネバダ、アリゾナを含むアルタ・カリフォルニア委任統治領、メキシコ委任統治領、ルイジアナ委任統治領、ベネズエラ地域を管轄するヌエバ・グラナダ総督領、グアテマラを含む中央アメリカ地域を管轄するグアテマラ総督領からなる。
ヌエバ・タラゴナ副王領

首都:ルアンダ
副王:フレデリック・ユッテ・アングスティアス・アステシア=アルヴィース
首相:アマンド・マドリガル・ウルビナ
南アフリカ領を管轄する帝国の副王領。アンゴラ保護領、モザンビーク保護領、ジブチ保護領からなる。
ヌエバ・フランダース副王領

首都:マラボ
副王:ユリアン・バルナバス・オイゲン・トラウゴット・アステシア=アルヴィース
首相:イーデン・オーブリー・マンスフィールド
北アフリカ領を管轄する帝国の副王領。ギニアビサウ保護統治領、サントメプリンシペ保護領、赤道ギニア委任統治領からなる。
ヌエバ・シチリア副王領

首都:マカオ
副王:クヌート・ゼバスティアン・フォン・アステシア=アルヴィース
首相:ヘクター・ジェームズ・ライリー
アジア領を管轄する帝国の副王領。澳門行政区、蘇州行政区、東ティモール自治領からなり、帝国を構成する副王領としては最も領土が小さい。