中華民国
英語訳:Republic of China
首都:南京
思想:蒋介石思想・共和政
経済体制:統制経済
総統:劉公正(58)
軍:国民革命軍
国歌:中華民國國歌
国旗歌:中華民國國旗歌
標語:民族、民権、民生
国獣:龍
公用語:中国語
総面積:1,686,482㎢
総人口:約4億5559万人
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中華民国
英語訳:Republic of China
首都:南京
思想:蒋介石思想・共和政
経済体制:統制経済
総統:劉公正(58)
軍:国民革命軍
国歌:中華民國國歌
国旗歌:中華民國國旗歌
標語:民族、民権、民生
国獣:龍
公用語:中国語
総面積:1,686,482㎢
総人口:約4億5559万人
国土がある限り、それを支配し利用しようとする中国の争いは続いてきた。何世紀もの間、中国の精鋭戦士たちは昔の王の心を恐怖へと陥れてきた。月が満ち欠けするように、中国もそうなのだ。中国の力は必然である。そう思っていた。
繁栄する民族を罰する運命とはなんと残酷なのだろう。小さなことから始まっていった。その最初は政権内のいさじゃいや意見の相違であったが、やがて西洋列強がやってきた。清朝の技術的不利を利用し、中国沿岸部は西洋の租界で埋め尽くされた。主権は、歯を抜かれるように中国から引き剥がされ、苦渋を飲み、ゆっくりと、血まみれになった。
大日本帝国は幸運にも帝国主義の恐怖から免れたが、アジアの兄弟姉妹が世界の作業場ち化すのをずっと眺めながら、長年にもわたってそれを目撃することをよぎなくされた。日本は1937年7月の運命の日に、帝国主義者の奴隷の境遇まで引きずり下ろすため、近代技術を駆使して壮大な聖戦を行った。
中国が侍の奴隷になることを恐れた連合国は中国に複数の将軍と武器を送り、一秒でも長く日本に抵抗させようと試みた。多くの若者が血を流し、大陸打通作戦を失敗に終わらせ日本軍を逆包囲し中国は必死に戦った。だが八年抗戦は日本を中国から完全に追い出すことができなかったために、中国は目先の平穏のため上海、北平、天津を手放すという内容で第二次下関条約を結び、戦争から離脱した。大戦が終わっても連合国は中国に領土を返還することはなく、満州や内モンゴルが中国に戻ることはなかった。
戴笠は優秀だった。蒋介石の右腕であった彼は毛沢東率いる共産党の勢力を削り、十分な蜂起地点を確保できなかった彼らは軍統による粛清を免れるため、一か八かで延安にて蜂起した。下関条約の結果を不服に感じていた多くの軍閥は、蒋介石のもとを離れ、毛沢東の味方として戦った。国民革命軍は確かに疲弊していたが、それは同じく戦った軍閥たちも変わらない。蒋介石は彼らを殲滅した。
しかし、八年抗戦と国共内戦で多くの損害を出し、これ以上戦争を続けられる状況でなかった中国は、民族問題や価値のない土地を価値のあるものにすることを放棄し、西北に多くの軍閥を残しているにも関わらず一つの中国を放棄した。戦後、中華民国は蒋介石のもと統一宣言を行い、大規模な軍備縮小と経済政策を行った。輸出型経済への移行のため北米や連合王国との外交を重視し、その一方で強固な反共政策を続けた。
誰にことも信用できなくなった蒋介石は息子の蒋経国を総統に指名し、心臓発作によって1975年に亡くなった。経国は憲政への段階的な移行を掲げ、改革を続けた。しかし民主化への道のりは蒋介石の死により野放しにされていたCC団により阻まれる。党内クーデターを仄めかしていた彼らは経国の民主化への取り組みを阻み、民主化運動を弾圧した。経国も操り人形では終わらず、蒋介石の息子である立場を使ってできる限り彼らの勢力を縮小させた。
1988年に亡くなった彼の後継者は彼の忠実な部下である中道的な周彭光となった。若い彼は現状維持のため政治を行い、執務室に籠った。それにより経済は確かに急成長したが持ち前の演説能力を活かすことなく、国民からの人気はないまま2022年に肺炎により亡くなり現在の総統である鄧公正が就任した。改革派の皮を被る公正は民主主義など眼中にない。革命未だ成らず。孫文の理想を忘れつつあるこの国はいつの日か百年国恥を払拭し世界の中心に咲く誇る華として存在し続けるのだ。
改革派を自称する鄧公正は総統就任演説において憲政への移行と大規模な経済成長を訴えた。後者に関しては現在でも継続されいるが、前者に関しては疑問が残る。次々に採択される経済政策の裏で汚職問題と民主化については後回しにされている。蒋経国の寵愛を受けていた彼は蒋介石を尊敬の対象として見ている。経国から政治のやり方を教わった彼は党内の民主派からの支持を得るために四人組を重役に添え、日々この体制を維持するための改革を続けている。しかし彼らは夢を持ちすぎた。いまや彼らは公正から権力を奪おうとしている。彼の本当の理想を実現するためにも彼らとの権力闘争に打ち勝つ必要があるのだ。
副総統の威李瑛、行政部長の漢耀邦、外交部長の李燈国、財政部長の楊煌明から成る四人組は国民党内唯一の希望である。その指導者である李燈国は著名な外交官として知られ、中国国民党を嫌悪しているのを隠すため入党した。蒋介石思想の中華民国を孫先生の三民主義的な中国に生まれ変わらせるため、彼らは団結し行動しているのだ。しかしこれは苦難の道である。国内の民主派からの支持を得ている一方で鄧公正の権力は絶大であり、これを覆すのは至難の業だ。だが彼らは諦めない。民主主義の灯火は今もなお南京に宿っている。
立法院にいる一部政治家は汚職に手を染めることに抵抗がない者たちである。汪兆銘に同調し日本との協調と極端な反共を訴える彼らは現在は非常に微力なただの個人にすぎないが、殷掌敏はこれの結束を目論み活動している。彼にとって信用できるものは金以外に存在せず、権力を持つことで初めて安眠ができる。卑劣な彼らは誰からの支持もないが、彼らは金を支持し何かを鄧公正が失敗すれば、その権力を簒奪するだろう。
蒋介石が死んでもなお、CC団と藍衣社は変わらず国民党一党独裁体制の維持のため活動を続けている。その指導者は胡徳だ。立法院にいる国民党員の一部は彼からの支援により活動しており、権力に対する欲望を隠すことがない。もし鄧公正の政府が何らかの理由で支持を失い粉々に崩壊した場合、彼らは新たな政権をたて、蒋介石思想を死守するのだ。
国民党左派と学生運動は今なお民主化を求め活動を続けている。唐平民は国民党に居ながら学生運動を指揮している珍しい男だ。1世紀に及ぶ中国国民党の一党独裁体制は民衆からの反感を買っている。その代弁者である彼は何とか生きながらえている中国共産党との結びつきも指摘されているが、そんなことは大した問題ではない。自由な中国の実現のため彼は動く。