軍事部だった何か
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2025/02/21 (金) 07:56:18
「はっ!」
まだ暗い夜中、僕は大量の汗を掻きながらベットから体を起こした。また病気の症状が発症している。
「うぐぅ……B、BT-8……」
隣で寝ている雪を起こさないように、痛みで漏れ出る声を抑える。僕は手を横の棚の伸ばしていき、置いてあったイブプロフェンを飲み込み、BT-8を首に挿した。注射器から薬物が入ってくるのが分かる。次第に痛みが治まっていき、早くなっていた鼓動や汗が落ち着いてきた。
「ふぅ……」
ふと、スマホに通知が来ていることに気付く。いつもと同じ財団からの仕事依頼とは別に、送り主不明のメッセージがあった。
《誕生日おめでとう》
《いつも俺らを支えてくれてありがとう》
《病気に負けずにがんばれ》
「……ありがとう」
ゆっくりとベッドから立ち上がり、私服に着替える。机に置いたチョーカーを注射跡を隠すために、首につけた。まだ体は痛いが問題ないだろう。そう考えた僕は、仕事現場まで暗い街中を歩いて行った
病気:変異種狂犬衰退症候群
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