そうだ!警察署があるではないか!
「はぁはぁはぁ…」
まだあいつは追っかけてくる…
僕は急いで警察署の窓をたたいた
ドンドンドン!
「どうしたんだい?こんな時間に」
何も知らない警察官は間抜けな声でそう言う
「ば、化け物が…そこに」
僕はパニックになっていた
「そんなの、架空の世界でしかいないよ」
「いるんだよ!すぐそこに!」
警察官も僕の言い方で察したらしい
「分かった…今行くからね」
そう言って出てきた警察官は、頼りなかった
一丁しかない拳銃、近接戦闘用のナイフ
僕は絶望した
撃たない方がいい、その装備では殺される 19の僕でもわかる
言おうとした瞬間だった
どこまでも間抜けな警察官は…撃ってしまった
瞬時に警察官は首、胴、右足がバラバラになっていた…
一瞬の出来事に、僕は固まって動けなかった
通報 ...
ああ…これが神が与えた罰なのか…
「うわぁぁぁぁ」
危なかった。足が動かなければどうなっていただろうか
僕は走る ひたすら走る
「僕がなにしたっていうんだよ!」
公園にたどり着き、後ろを見ようとしたその時…
僕はあいつに追いつかれてしまった
押し倒される
ドサッ…静かな公園に響き渡る…
僕はここで殺されるのか…
グサッ…生々しい音がした
僕は激痛に耐えられず、叫んでいた
「ぎゃああぁあぁ!」
目を開けると、右足がなくなっていた…
あいつは去っていく…なんでだろうか
あいにく、僕はここまでのようだ…
意識が遠のいてゆく…公園には一つの血だまりが出来ていた
この記憶が誰かに見てもらえることを願う
あいつは危険だ