【国防省記者会見・2025年4月11日 午後2時00分(EST)】
場所:UNA国防省・記者会見室(ワシントンD.C.)
登壇者:
マーカス・ホルト(北米独立国家連合 国防副長官)
司会進行:エイミー・カルドナ(国防省広報官)
(カメラライトとシャッター音。司会のカルドナ広報官が演台横に立ち、記者団を見渡す)
エイミー・カルドナ(広報官):
「皆様、ご着席をお願いいたします。午後のブリーフィングを開始いたします。
まず副長官より発表がございます。質疑応答はその後、挙手制で、1人1問まででお願いします。記者の方は、所属メディア名と氏名を名乗ってからご質問ください。では、マーカス・ホルト副長官、お願いいたします。」
(拍手と共にホルト副長官登壇、簡潔にマイク前に立つ)
ホルト副長官:
「皆さん、こんにちは。国防副長官のマーカス・ホルトです。
本日、北米独立国家連合政府は、3つの主要な民間軍事請負企業、すなわちラインアーク・マーセナリーズ社、OAEディフェンス・インダストリー社、そしてマクナイト&デュラント社と、コンゴ民主共和国における安定化支援任務に関する契約を正式に締結いたしました。
この任務は、治安の確保、重要施設の防衛、ISAF部隊の後方支援を目的としており、我々の『タスクフォース・キーパー』の一環として実行されます。
また、PMC各社はISAF指揮下で行動し、現地監督官による監視下で活動を行います。」
(少し間を置いてからうなずくカルドナ広報官)
カルドナ広報官:
「では、ここから質疑応答に入ります。挙手をお願いします…そちら、青いジャケットの方、どうぞ。」
レベッカ・リード(World24):
「ありがとうございます。World24のレベッカ・リードです。
副長官、過去の事例では、PMCが民間人との摩擦を引き起こしたこともあります。今回の契約で、UNA政府はどのように行動規制や人道的ガイドラインの遵守を保証するのでしょうか?」
ホルト副長官:
「いい質問ですね、リード記者。
今回、ISAF第9戦域指令部の下にPMC調整局(CPMC)が新設され、すべての民間戦力の行動を監督します。
また、現地に派遣されるPMCにはISAF軍監督官が随伴し、国際人道法に準拠した行動規範が義務付けられています。違反が確認された場合は即時契約解除、国内法に基づく処罰が行われます。」
カルドナ広報官:
「次、そちら中央の列、手を挙げている眼鏡の方。どうぞ。」
ジャスティン・モーガン(The Atlantic Post):
「The Atlantic Postのジャスティン・モーガンです。
このようなPMC導入は、正規軍の戦力縮小政策と連動しているのではないでしょうか?民間戦力への依存が常態化する危険性は?」
ホルト副長官:
「ご心配は理解しますが、これは戦術的柔軟性を得るための一時的措置です。
正規軍の縮小方針とは一切関係ありません。我々は依然として、ISAF部隊の展開能力と信頼性に全幅の信頼を置いています。PMCはそのサポートに過ぎません。」
カルドナ広報官:
「では最後に、後方の女性記者の方、お願いします。」
アミーナ・シャヒーン(Al-Tariq通信):
「Al-Tariq通信、アミーナ・シャヒーンです。
報道によれば、一部PMCが現地で検問所を設置し、武装展開しているとの未確認情報があります。政府として把握されていますか?」
ホルト副長官:
「はい、その報告については現在事実確認中です。
いかなる場合でも、PMCが独自に武力展開することは認められていません。確認され次第、現地司令部を通じて是正措置を講じます。必要であれば契約の再検討も視野に入れています。」
カルドナ広報官(マイクに向かって):
「これで本日の会見は終了です。皆様、ご協力ありがとうございました。」
(ざわつく記者団の中、副長官が立ち去る。レベッカは控えめにマイクを外し、メモを取る。各局速報準備)