軍事部だった何か
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2025/05/01 (木) 22:04:43
「これで最後だ」
一人の男が、暗いサーバールーム内でパソコンをいじっている。しかし仕事をしているには到底見えず、終始冷や汗をかいていた。
「これを世界中に公表すればいい。財団への復讐もここで終わる。あのパンドラの箱を受け取った瞬間からこうなる運命だったんだ」
データのコピー完了まであと3%。彼は勝利確信していた。受け取った瞬間に発信すれば捕らえられても俺の勝ちだと考えていたからだ。
《甘いですね》
一つの機械音声がサーバールーム内に鳴り響く。
「だ、誰だ!」
男は素早く拳銃を抜いて見渡す。でも誰もいなかった。その空間には
《私は汎用型三類人工知能「ノア」でございます。私の任務は、戦場での情報分析と財団のサーバーを外部攻撃から守ることです》
「なんだ。ただのロボットか。お前に攻撃する術がなきゃ、俺も怖がる必要はないな。ここには人は俺しかいないぃぃぃぃ!!!」
突如、男は体全体を震わせ、そのまま痙攣して倒れた。
『誰がお前一人と言った。ここは機動部隊ガンマ-5の本拠地だ。お前がここに入った瞬間、俺らはお前を捕らえていた』
以前暗いままのサーバールーム内はだんだん静かになっていった。
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