とりゆっけ
補助龍 6641dc4fb6
2025/05/10 (土) 19:57:31
ウォリックは席につくと、緊張した様子で副首相を見つめた。苛立ちが原因か貧乏ゆすりが止まらず足がガタガタと揺れる。
「ウォリック、いい加減にしたらどうだ?」
ディーコンは呆れた様子でそう言い放った。
「もう何年間そのような活動を続けている?日本や中国からも人気じゃない。お前を求めているのは右翼かファシストどもだけだ」
『そんなことはない、あんな事件が起きたのは警察が原因だ。俺は確かに治安維持のため命令はしたが実際に暴行に働いたのはジャップどもが暴れたからだ』
「いや、逆だな」
『逆だと?警察が先にやったとでも言いたいのか?』
「それ以外何がある。現地に行って聞いてきた。警官側が先に催涙ガスなどでやってきたってとな」
『ふざけてる』
「そうだな、ふざけてる。だが原因はお前だ、お前がピエロなんだぞ。ウォリック」
相変わらずディーコンを睨みつける。まるで獰猛な野犬のように、彼は自分のことを疑っていない。ディーコンが椅子から立ち上がり、背後から感じる視線を無視して進むと、彼は扉を開けて部屋を出た。
彼は一本の電話をとった。かける相手は1人しかいない。もう彼はウォリックを諦めた。そして彼は自分で行動する時が来たのだ。
「もしもし、マギー?」
通報 ...